2/2012
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⑷1500ppmまで充満させ,その後トレーサーガスCO2のボンベを閉めて,測定器で太陽エネルギー併用型住宅内部のCO2濃度が,通常の大気中のCO2濃度まで,十分に換気されるまで測定した。そのときの開口部条件は0/4・1/8・1/4とした(開口部条件は,測定結果から検討をして,1/4までとした)。⑸測定後は,グラフを作成し,解析した。 計測機器は,実習生の安全のため,モデル棟外部に設置する必要があった。 それぞれの開口条件で,実施した測定値どおりのグラフ1と3と,そのデータを整理したグラフ2と4を表示した。●ステップ・アップ法 トレーサーガスを一定量注入したときの,濃度変化から空気齢を求める方法。●ステップ・ダウン法 室内を一定濃度にして,ガス発生を停止してからの濃度減衰により空気齢を求める方法。●空気齢 給気口から室内に供給される新鮮外気は,室内で汚染されて古くなっていくこと。風量=断面積×平均風速×3600[m3/h]換気回数=風量/建築の容積住宅の基準換気回数0.5回/h 以上 今回の実測によって,表3に示すごとく,換気基準を満たす換気性能を有することが,確認された。 実測日は外部からの風が強かったために,大幅に換気されたと考えられる。 この換気測定実習は,実習生のための測定方法の学びの機会であり,性能評価およびデータ解析の方法などを習得することが目的の1つであった。また,換気性能向上のためにも,まず,周りの環境そのものの改善が必要であり,植栽を植えるなどの配慮が必要とされる。実践報告4.1.4 測定結果・解析図2 連結システム図図3 接続図(測定点1,2,3)グラフ1 0/4開口実施測定値(ステップ・アップ)グラフ2 0/4データ整理後(ステップ・アップ)グラフ3 0/4開口実施測定値(ステップ・ダウン)グラフ4 0/4データ整理後(ステップダウン)-32-

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