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4.研修効果3.研修内容項て⑶ ジョブ・カード講習(登録キャリアコンサルタント)の受講については今後いろいろな機会があると思われる。この講習の中で一番大事なことは,本人との面談から職業意識,自己PRやキャリア形成上の課題を明確にする(本人に気づかせる)ヒアリングの手法(ヒアリング技術)にある。 以上のような趣旨から,研修によってキャリア・コンサルティングのコア技術の1つであるヒアリング技術のノウハウを身につけることは,今後の就職指導において,学生自らによる目標設定,自己PR等の作成に役だつものと考えこの研修を企画した。 講師は,ジョブ・カード制度の雇用型訓練に関する実績を数多く有している広島商工会議所の登録キャリアコンサルタントに講師をお願いしたいという要請を受けた。⑴ 「ジョブ・カード」から見えるもの5)   「ジョブ・カード」って何⑵ 有期実習型訓練における訓練生のジョブ・カード様式記入事例⑶ キャリア・コンサルティングの実施上の注意事  話しやすい雰囲気,聞き上手,説教調になるな⑷ キャリア形成上の課題・支援のポイント  キャリアシート記入・コメントをするにあたっ⑸ ロールプレイング  グループ①   学生:20歳 男性  資格:日商簿記1級   趣味:野球観戦(広島東洋カープ)  自己PR:目標に向かってあきらめず努力する粘り強さに自信がある。  グループ②  学生:20歳 女性 アルバイト歴あり  資格:日商簿記3級  趣味:散歩(ペット飼っている)  自己PR:協調性をもって,職場で円満な人間-22- 上記の二人の学生のジョブ・カード様式1(履歴シート)に基づき2人グループ(学生―先生)が面談して様式3(キャリアシート)を作成する。 ヒアリング     時間30分。 ヒアリング実施後代表グループが発表する。⑴ この研修は2回(H22.8/17,8/20)に分け校長先生を含む49名の教職員が参加しジョブ・カードを活用したキャリア・コンサルティングの手法について研修を行った。研修後,参加された校長先生初め多くの先生から,「中身が大変よく理解できた。就職の厳しいなか,研修で学んだことを今後の学生への就職指導に大いに生かしていきたい。」「ジョブ・カード認定講習を受けて,今回は2回目ですが少しずつではありますが制度の内容や面接の工夫について知識を得ることができました。」とのお礼を含めた感想が寄せられた。⑵ 特に「ケース例に基づくロールプレイ」においては,2人一組で学生と先生の役割で実践したヒアリングは笑いもあり,楽しい雰囲気で行われポイントをついた報告がされた。参加された先生から「教員という仕事柄どうしても口調が命令調になったり,相手よりも自分がしゃべることが多くなったりすることがあります。そのような注意点を気づかせてくれたり,ほかの教員はこのようなところからアプローチするのかといった点が参考になりました。」との感想をいただき,まさにノウハウが体に染み渡って習得できたという現れと実感した。⑶ ジョブ・カード様式(履歴シート,キャリアシート)の記入の仕方についてどのように整理すればよいのかなどの質問に対しては,記載例を示し相談によるまとめ方を実例に沿って説明した。参加された先生から「キャリアコンサルタント記入欄に,学生を対象に記入されていた部分が大変参考関係を築いていく自信がある。高校時代から無遅刻,無欠席。実践報告

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