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⑷ ポリテクビジョンへの参加 小中学生をターゲットにし,大工に限らず,建築に関するさまざまな職種におけるものづくりの大切さ,面白さを体験することで,将来の進路の道標となるようその架け橋として活用していただいている。千葉土建技術研修センター内部講師が中心として指導に当たり,過去には,鉋削り体験のほか軸組みパズル体験,丸太切り体験(図1),タイルアート,ミニ畳作り体験を行っている。作業としては各作業15分程度の短時間できる簡単で用意をしているが,建築大工職はじめ建築関連職種に対する興味を十分に惹きだせる内容である。今後もポリテクビジョンの続く限り参加をいただく予定になっている。⑸ 専門課程科目への技術指導 千葉短大住居環境科の専門実習科目である建築施という主婦の会からの要望を受けてのことであった。タイミングとしても介護福祉における建設業者の見方の変化が見られた時期でもあり,多数の受講者が参加をした。また,平成20年度に静的加力による耐力壁の破壊の状況を知るということで教務運営委員会へ提案をし,全支部への声掛けをした。教材としては普段から関心のあった納まりから,日ごろから疑問を抱いていた耐力壁の試験体の崩壊過程を確認したいとの要望で実現した。その結果,44名の参加をみて,普段みられない体験を通して新技術への対応の足掛かりとなった。-13-工実習Ⅰにて木材を扱った実習を行っている。指導には千葉土建技術研修センターならびに技術対策部から技能伝承という目的と若手技能者育成の一環として協力いただいている。図2は継手の加工実習を行っている風景である。追掛け大栓継ぎと金輪継ぎが主な課題である。5日間の実習を通して正しい道具の使い方から先人の築き上げた技術的な知恵を踏襲し,さらに工夫を重ねることによって今後のものづくり技能者としての感覚を身につけている。 また,時期を変えて上棟実習を行っている。屋根の形状(切妻,寄棟)に変化をつけた木造平屋建てを狭小の敷地において実施している。実習の内容としては足場の組み立てから,柱,梁,桁などの構造企業と連携した取り組み2図1 丸太切り体験の様子図2 継ぎ手実習の様子図3 上棟実習教材平面図

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