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4 今後の課題 図5は、関東能開大における今後の課題のキーワードをPPMの図を用いて、関連事象にイメージとしてプロットしたものである。どの象限に課題があるかをイメージとして把握することができる。また、全象限に係る課題は、中央にプロットし、明確にした。 今後の重点課題としては以下の点を改善する必要がある。①地域協力室の業務の明確化と優先順位の決定②事務職のジョブローテーションに向けた調整③人材育成研究会等における機構栃木センターとの連携の充実④長期ビジョン構築のためのプロジェクトの立上げ⑤移行期におけるリスク管理体制の構築等が考えられる。図5 PPM手法による課題分析図6 研究公開訓練実施状況(計画分含む)③アビリンピック全国大会では機械CADで銀メダル入賞、若年者ものづくり大会ではITPC部門で最優秀の成績をあげ、全国大会出場を果たした。④企業からの開発課題テーマをアグリフェア等で発表し、好評を博した。 関東職業能力大学校は経営の基本方針として(1)存在意義、(2)魅力(3)外部評価の3点を掲げ、人材育成システムʼ09の取り組みを「人材育成」と「目標管理」に仕分けし、PPM手法を用いて、大学校全体の目標管理を行い、今後の課題を明らかにしてきた。 限られた人、財、物、情報を最大限に活用して、顧客である事業主、在職者、学生に満足していただくことが大切である。どの事業をどの時期にどのように実施するかは、大学校経営にとって必要不可欠な判断といえる。その際に、シンプルで大胆に意思決定ができる手法としてPPMは有効であると考える。また、図6に示すように研究公開訓練における好事例紹介が増加していることは、大学校経営の副産物として特筆できると思われる(5)。まだ、大学校経営という視点での評価手法の研究は少ないが、今後は各系毎、各期毎の詳細な分析検討を加え、よりPDCAがスムーズに行うことができるように改善していきたい。Ⅲ おわりに−35−研究報告

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