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1 大学校理念(目的)2 目標達成に向けた取組2-1 学生定員確保(入校率、高校訪問数) 学生の定員確保に向けての取組みとしては、高校進路指導担当教諭への施設見学会と入校希望の高校生へのオープンキャンパスがある。専門課程入試としての特別推薦、公募推薦、自己推薦、一般入試の時期を考慮して、地域別に担当を設定して、高校訪問を実施している。6月に施設見学会と第1回オープンキャンパスを実施している。7〜9月にオープンキャンパスをさらに4回実施し、10月の第6回オープンキャンパスで終了する。平成22年度は、栃木県、茨城県、群馬県を中心に263校を24グループに分けて実施した(延べ329校)。教員一人当たり6校が目安である。高校訪問終了後、報告事項を記載し、情報共有を図っている。また、在学生による母校への近況報告も行っている。 関東職業能力開発大学校の理念は、「私たちは、社会整合性のある実践教育によって、変化に対応できる人材を育成し、社会の安定と豊かさに貢献します。」 である。 この理念は、大学校のいたる所に掲げられ、この目的に沿って大学校経営がなされている。 この大学校理念をより具体化するために、大学校の運営基本方針として(1)存在意義、(2)魅力(3)外部評価の3点にガイドラインを設け、大学校運営を行っている。 また、人材育成システムʼ09の取り組みを「人材育成」と「目標管理」に仕分けし、業績評価とOJT研修等による育成を明確化することによって、大学校全体の目標管理を行っている。人材育成システムを並行して進める中で、大学校の目標管理をPPM手法により提示し、大学校の今後の課題を明らかにする。2-2 学生の就職(就職率、求人企業数) 学生への就職に向けた取り組みとしては、自己紹介、両親との相談、個別面談、自己分析シート作成、企業研究、応募書類作成、インターンシップ、合同・企業説明会への参加等の準備と並行して、就職活動となる。4〜6月の山場で就職内定を取り付けることができなかった場合には、さらに未内定者個別相談やハローワーク訪問、求人企業開拓等が必要となる。平成22年度の専門課程の就職内定率は最終的に100%であったが、6月末時点での就職内定率は46.2%、9月末時点での就職内定率は73.1%、12月15日時点での就職内定率は88.5%であった。応用課程の就職内定率も最終的に100%であったが、6月末時点での就職内定率は31.6%、9月末時点での就職内定率は68.4%、12月15日時点での就職内定率は77.3%であった。 平成21年度の求人数の状況としては、専門課程が求人倍率60.2倍、応用課程が29.5倍であった。平成22年度の求人数の状況としては、専門課程が38.4倍、応用課程が18.0倍であった。平成23年3月卒業者に対する求人企業数は、6月末で380社、9月末で27社、12月末で7社、3月末で8社であり、合計422社であった。求人企業の動向からも、6月までに就職内定を決めることが戦略として重要であることがわかる。2-3 在職者セミナー(人数、満足度等) 平成22年度には、厚生労働大臣からの緊急指示に基づき、厚生労働省が指定する分野(ものづくり分野及び非ものづくり分野)を対象に、緊急的な調査を実施した。訓練ニーズ把握のための調査の実施であり、通常の訓練ニーズ調査としても活用できる 高校訪問の時期としては5月〜9月に集中している。また、訪問の中心は入試委員となっている。専門課程の応募状況は平成21年度1.77倍、平成22年度1.78倍であり、入校率は平成21年度120%、平成22年度は128%である。応用課程の応募状況は平成21年度1.31倍、平成22年度1.34倍であり、入校率は平成21年度123%、平成22年度130%である。Ⅱ PPM手法による大学校経営技能と技術 1/2012−32−

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