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図5 気仙大工建物の被災例技能と技術 1/2012(3)復興への動き 今回の震災で、住田町の「木造仮設住宅」へのいち早い取組みが全国から注目された。住田町は内陸にあり「林業日本一」をめざし、震災前から仮設住宅輸出を計画していた。震災3日後、「気仙は同じ仲間」との町長の即断で町内に仮設建設を決定、その後、福島・岩手で地元貢献のために発注された木造仮設住宅建設(約7,000戸)の火付け役になった。 その他、奇跡的に助かった気仙船大工作の「気仙丸」、全国の話題になった「高田松原の一本松」、夏に開催された「復興まちづくりイベント」、子供や市民・専門家が参加した「こんなまちになったらいいな発表会」、被災企業が集まって結成したコミュニティカンパニー「なつかしい未来創造(株)」、地元や外部支援者によるNPOなど、様々な動きが起きている(図7)。−14−(県立校、大船渡市、1949開設、冠水・解体)吉田大肝入家(1802、気仙町、流失)丸枡家(1954、気仙町、流失)納屋家(漁師網元居宅)(1884、三陸町越喜来崎浜、浸水)陸前高田高等職業訓練校(認定校、陸前高田市、1958開設、流失)県立大船渡職業能力開発センター木造伝統技能者育成講座(気仙大工育成協議会、県立校を利用、第2期2009〜2011終了、大船渡市)図6 気仙の訓練施設の被災(3校全校が被災)八木澤商店(創業1807、気仙町、流失)矢作町の民家(矢作町、浸水)気仙高等職業訓練校(認定校、大船渡市、1958開設、浸水)奇跡的に助かった気仙丸(2011/3、大船渡市)住田町の木造仮設住宅(2001/5、全国に先駆けて建設)こんなまちになったらいいな発表会(2011/9、陸前高田市)高田松原に残った一本の松(2011/3、陸前高田市)復興街づくりイベント(2011/8、陸前高田市)なつかしい未来創造(株)(2011/10、陸前高田市)図7 気仙の復興への動き例(WEBより)

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