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(2)気仙地域の被災図2 気仙大工建物の事例人口(H22.3)(人)死者・不明者(人)割合世帯数全壊・半壊(戸)割合避難所(箇所)避難者数(人)割合仮設住宅(箇所)仮設住宅戸数(戸)図3 気仙地域の被災状況図4 気仙広域圏の被災震災復興と職業訓練の取り組み③計プレカットも使用、木造建築より土木が主流、後継者も激減したと言う。 今回の震災で、陸前高田市は7〜8割、大船渡市は2〜3割が壊滅した(図3)。死者・行方不明者約2,300人、避難者約19,000人、損壊家屋約7,000戸、仮設住宅約4,000戸(他に民間借り上げも)という甚大被害が出た(図4)。 気仙大工建物も、重要文化財、民家、寺社等、多くが流失した(図5)。工務店等の建設業者も多数被災し、陸前高田では約4〜5割の事業所建物が流された。 細々と続いていた訓練校も3校全校が被災した(図6)。「大船渡職業能力開発センター」(県立訓練校)は冠水し、老朽化のため解体。人が集まらないので二戸校に統合の動きも出ている。「気仙高等職業訓練校」(認定訓練校、大船渡市)は浸水し、再開したが、木造科は生徒が集まらず既に数年前から休科、現在は社会人向け短期訓練のみ。「陸前高田高等職業訓練校」(認定訓練校、陸前高田市)は、市から借用していた木造廃校舎が完全流失した。県では2013年度建設補助の方針だが、先行き不明である。 その他、気仙大工の技能継承への取組みとして、「木造伝統技能者育成講座」(中堅大工対象、第2期2009〜11終了)も行われていたが、今後不明である。−13−大船渡市陸前高田市住田町6,29440,738134270.2%1.0%2,16214,81403,62924.5%0.0%15548,4370.0%20.7%3391,81193衣地(ころもじ)家(1899、小友町)世田米の土蔵群(住田町)長安寺山門(1798、大船渡市)登米高等尋常小学校(1888、宮城県)旭川東本願寺別院大門(1920、北海道)気仙壁の土蔵(明治期、西磐井郡花泉町)有壁宿本陣(1744、宮城県栗原市)普門寺三重塔(1809、陸前高田市)大阪城天守閣の復元(1931、大阪)歌舞伎座(1926、東京)陸前高田市中心部の被災(2011/3/14、写真提供:アジア航測)(2012/1岩手県発表等から集計:秋山)(両湾から津波が進入し激突、半島を分断)大船渡市中心部の被災大船渡市三陸町越喜来(おきらい)地区の被災24,2461,8527.6%8,0863,34141.3%8410,14341.8%532,168広田半島小友町の被災71,2782,2923.2%25,0626,97027.8%14018,58426.1%954,072

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