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6-3. VE手法によるアプローチの実施(実験用薪ストーブの製作と分析) 図8に実際に製作した実験用薪ストーブを示す。 その後、実験用薪ストーブによる燃焼実験を行った。最初の燃焼実験では、時間経過によるストーブ本体の温度分布の変化の様子を赤外線サーモグラ図7 設計モデル技能と技術 1/2012図8 製作した実験用薪ストーブ図9 温度分布と排煙の様子 実際に燃焼の様子や断熱効果を確認する目的で、簡易型ロケット・マス・ヒータを製作し、燃焼実験を行った。図6に今回製作した簡易型ロケット・マス・ヒータと燃焼の様子を示す。この実験から薪投入口から炎の逆流は無く、強い勢いで排煙側に吸気されていることを確認した。 TT−HS法により簡易型触媒方式の二次燃焼機構と、ロケット・マス・ヒータの断熱機構の機能展開を行い、調和的革新案を3案選出し、モックアップとして実験用薪ストーブを製作した。その後実用化へ向けて、製作した実験用薪ストーブのデザインレビューを実施した。図7に調和的革新案により選出した設計モデルを示す。 CAE技術を活用するために、小国氏は、CSWA(Certifi ed SolidWorks Associate)CAD認定試験の資格を取得している。フィカメラで撮影した。また、ストーブ側面に設けた耐熱ガラス製の覗き窓より炎の流れや揺らぎを目視にて確認し、ほぼ流体解析の結果と一致することが確認出来た。 今回の実験では、着火・燃焼開始からの熱の伝わり方、温度分布、ストーブ本体の温度と燃焼の関係を排煙の色や臭い等の状況から分析を行った。 図9に示すように、実際の燃焼状態をサーモグラフィで撮影し、排煙の様子と温度分布を撮影した。−10−

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