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(1)生産技術科ポリテクカレッジ滋賀 滋賀県は福井県、岐阜県、三重県、京都府に囲まれた内陸県でありますが、県内総生産に占める第2次産業の割合が高く、化学工業、プラスチック製品製造業、はん用機械器具製造業、電気機械器具製造業、業務用機械器具製造業においては、出荷額が全国1位の製造品がある工業県としての特長があります。 その滋賀県の中央部、琵琶湖の東岸に位置する近江八幡市の西のはずれ、JR篠原駅から北へ10分、日野川に架かる古川橋のほとりに当校があります。(平成22年3月に近江商人と水郷で有名な(旧)近江八幡市と安土城で有名な安土町が合併されています。) 当校は平成4年に滋賀職業能力開発短期大学校として開校し、平成13年の組織再編整備により近畿職業能力開発大学校附属滋賀職業能力開発短期大学校となり今日に至っています。平成4年に専門課程として生産技術科、電子技術科、情報技術科、住居環境科(1学年80名)が設置され、平成21年度からは電子技術科と情報技術科が統合されて、3学科で1学年定員70名、2学年で総定員140名の学卒者を中心として職業訓練を実施しています。実験・実習に重点を置いて、少数教育訓練を展開していることから、その成果として、ものづくりの各種競技大会において入賞する、若年者ものづくり競技大会においてはほぼ毎年入賞するなど、その訓練の成果を大いに発揮しております。また、共同研究、地域のものづくり支援に積極的に取り組んでいることから、地域の産業界からは評価と期待を受けています。生産技術科が目指すものづくりは、創造力豊かな実践技術者を育成する環境を提供することです。創造力豊かな実践技術者としての出発は、機械工学の幅広い分野で特に、機械加工、機械設計、計測技術など生産技術に必要な知識と技能を習得することから始まります。そのためには、一人一人のモチベーションが高まるよう、見る・聞く・操作することを主眼とした実技と学科の実学融合を図るよう、主に5分野「機械基礎工学」、「機械設計」、「加工技術」、「計測制御」、「総合制作」を設定しています。 さらにカリキュラム編成に工夫を加え、専門課程1年次に総合制作実習を取り入れています。入校して6ヶ月目は、ものづくりの経験が必要となる時期1 はじめに2 ポリテクカレッジ滋賀の概要3 ポリテクカレッジ滋賀の訓練内容技能と技術 3/2011−40−近畿職業能力開発大学校附属滋賀職業能力開発短期大学校 梶屋 智敬 ポリテクカレッジ滋賀

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