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図15 工程能力値の確認図16 管理用管理図技能と技術 3/2011図17 今後の育成のポイント 専攻科では開設以来、オーダーメイドカリキュラムと品質保証技術(5源主義手法、VE手法、IE手法等)を中心として不良を改善し、工程能力を求め、管理図管理を行う一連の流れを継続することで企業が求める課題解決型・課題達成型の人材育成を行ってきた。 今後注力していく取り組み項目として、以下3点が挙げられる。①モノづくりの「作り方(IE手法による流れ研究)」に興味を持たせる②5源主義手法による品質の改善③VE手法により、基本機能を生かした新規開発設備の考案 具体的には、図17に示す育成のポイントと考えるビジョンにおいて、研究・開発を源流とするモノづくりの流れの中で、5源主義手法による品質の改善を進めるための①分析力の強化を継続しながら、最適条件抽出実験から良いモノづくりができる条件を導き、作業標準を求め、工程能力の確認を行う流れと、②機能を測り、基本機能を生かした新規開発設備の考案を、VE手法により展開しモノづくりの上流・源流まで遡って改善する流れの実践を通じて、真の開発・設計ができる人材育成を目指す。 この度の東日本大震災は、マグニチュード9.0と我が国の観測史上例を見ない規模の大地震で、東日本各地に甚大かつ深刻な被害を与えた。特に、本県においては、地震によって発生した大津波が沿岸各地に想像を絶する壊滅的な被害をもたらし、その状況は筆舌に尽くしがたいものとなっている。 今後、早期の民生の復旧は勿論であるが、産業活動の復興には長期の年数を要すると思われる。 オール岩手として、より広域的な取り組み、あるいは態勢づくりが必要となる中で、当校も本県や国の復興を支援し、産業活動の活性化に貢献するため、地域に根ざした持続的・長期的な視点で、モチベーションの高い優秀な産業人材の育成に努めて行く。8.今後の取り組みについて−28−

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