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表2 これまでの修了者実績の内訳図5 実行宣言 このQMストーリー実現のために、良いモノづくりを管理する方針展開のポイントとして「スルーでモノが観れる人材」の育成に注力し、図4に示すようにハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンウェアの3面を育成ポイントに置き、良いモノづくりを管理できる人材の育成を目指している。これら手法の体系的な修得においては、オーダーメイドカリキュラム連携企業に協力をお願いし、実際に生産を行っている現場を活用させていただき、具体的な改善テーマに関して数回に亘り実践を行っている。また、改善案として連携企業へ提案し、改善した際のシミュレーションについて協議する場を設けている。 表2にこれまでの修了者実績を示す。県内企業からの派遣生は年度によって3〜5名とばらつきが見られるが、毎年1〜2社程度の新規派遣企業に加え、一度派遣いただいた企業から毎年、もしくは隔年でリピーターとして派遣いただいている状況にある。また、進学者の傾向としては、県外短大からの受験が増加傾向にある。 就職先の企業については、年度によってばらつきがあるものの、県内・県外の比率が4:6程度となっている。県内に事業所のある企業であっても、研究開発・設計職種での採用となる場合、関東圏が勤務地となる場合が多いためである。 オーダーメイドカリキュラムの開始にあたり、 図5に示すような実行宣言を各自に書かせる。目標を明確化し、目標値を評価尺度とするために計量値として設定する。横軸に時間(時期)を、縦軸には目標の達成率(%)を取り、個々人の目標(ビジョン)を達成するためにステップ(修得事項、クリアすべき課題等)を決め(左肩)、その各ステップを達成するための具体的実施内容(右肩)を記入する。ビジョン達成までの各ステップの期限を念頭に置きながら、目標までの達成率に応じた具体策についての自発力と自己評価力を啓発させることを目的としている。 オーダーメイドカリキュラムのテーマ決定時期として、企業からの派遣生については4月中に企業との打合せの機会を持ち、5月連休明けくらいに企業側の受け入れ部署や担当者との調整を行い、具体的に取り組むことになる。 一方、進学生に対しては、概ね就職内定企業が決定する5月下旬頃から企業との打合せを順次持つことになる。 9月と12月には、企業連絡会(オーダーメイドカリキュラム連携企業が一堂に会しての中間報告会、進捗に関しての意見交換会)を開催する。また、3月には一般公開での成果報告会として、成果のプレゼンテーションを実施している。4.これまでの実施状況−23−実践報告②

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