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図3-1 QMストーリーの進め方手順(体系)技能と技術 3/2011図3-2 課題解決型QMストーリー展開例図4 QMストーリー実現のための育成ポイント−22−者協議(教員、企業の指導担当者、学生による打合せ)を行うことを義務付けている。三者協議では、学生によるテーマの進捗状況等のプレゼンを行い、企業担当者からも指導や意見をもらう。また、翌月までの実施計画や方針、実施内容についての意見交換や打合せを行うなど、産学連携のもとで実施していくしくみとしている。 進学生のオーダーメイドカリキュラムについては、当初県内企業の中で、このような制度を受け入れてもらえる企業を探し、その企業と連携して実施するという案が挙がったが、オーダーメイドカリキュラムを進める課程において、様々な情報提供や、生産現場での対応も出ていることから、就職内定企業に協力をお願いし、実施している。このため、早期に就職内定する必要がある。 テーマの内容に関して、企業からの派遣生は、派遣前から各企業において検討しており、内容の絞り込みについての打合せから入っていく。しかし、進学生については、生産現場での経験が無いことから、就職内定先企業からの理解と協力を頂き、2週間〜1ヶ月程度のインターンシップを実施し、仕事の流れを体験するところからオーダーメイドカリキュラムを開始し、テーマの選定に入る。進め方の手順は、図3-1に示すようなQMストーリーのサイクルを基本としている。①テーマの選定からPDCAを回す大きな流れの中で、課題解決型のテーマや、課題達成型のテーマによって、機能改善のVE手法、品質(ばらつき)改善の5源主義手法、ムダ取り改善のためのIE手法のそれぞれを単独で、または複合的に適用し、実行していく。図3-2には課題解決型のQMストーリーの展開例としてIE手法を適用する概要を示す。

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