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 導入教育を実施し、入校生・在校生相互間、入校生教員間の相互理解の促進など導入教育として当初考えていた目標を達成することができた。また、ものづくり体験学習を通じて、各入校生の手先の器用さ、作業の丁寧さ、理解度、グループワークを通じて協調性や主体性、リーダシップなど教員全員で確認でき、入校生一人一人の指導指針を立てることができた。 導入教育の体験学習を検討する際には、以下の点を考えていく必要がある。•達成感を持たせ、自分もできると感じるために、実習期間内で完結する内容であること•入校生の知識や技術の差があっても十分対応が可能であること•複合的な技術要素を有し、学習内容と教科目内容がリンクしていること また、導入教育の実施に関しては、以下のことが大切であると考えられる。•共通の話題作りを意識する•グループワークを主体にして学生が交流する機会を増やす•相手の名前で話をする(名前を覚える、相手を認める)•目標を設定し達成したら相手を積極的にほめる(小さな成功体験をさせる)•すべての教員が関わる(担当者だけに任せない) 全教員が参加し、学生たちの特徴を把握し、きめ細かい指導をしていくことが重要となる。導入教育を実施して3年目となる。今後も導入教育を継続し入校生が円滑に学生生活を送っていけるよう支援していきたい。6.おわりに−19−<参考文献>1)渡邉 茂 他:秋田職業能力開発短期大学校 紀要第15号(2010年)、p32-35、「電子情報技術科における導入教育の取り組み」実践報告①

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