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図9 上田市長より表彰状の受賞図10 研究室のゼミ風景3.4 情報技術科 コンピュータと通信システムからなる情報通信処理システムは日常生活に欠かせないものになっています。そこで、情報技術科ではコンピュータやアプリケーションの使い方だけではなく、情報通信処理システムの構造や仕組みを理解し、実際にシステムを設計し、構築できる技術、そして運用・維持・管理する技術等総合的な知識・実践力を持った技術者の育成を目指しています。 一般教養、専門学科は主に講義形式により情報技術の基礎を学びます。実践・実習は実際にコンピュータ機器等を操作し、実践力を身に付けます。 1年次には、Windows、Linux等のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトの利用法を学びます。さらにコンピュータネットワークの設定・構築、C言語等によるプログラミング、HTMLやJava Scriptによるページ作成などへ発展します。また、一つの応用として組込みシステムのソフトウェア開発を取り入れ、いろいろな入出力機器の制御プログラム技術を学びます。2年次には、これまで学んだ基礎技術を基に卒業研究で4〜5名ずつ研究室に配属することによって、教員の専門分野を活かした問題解決型の技術者育成を行っていまに「ものづくり教室」を開いたり、科学イベントやロボット競技会にも積極的に参加しています。平成22年には「ロボコンやまなし2010」のソーラーカー競技の部で優勝し、併せて参加ロボットの中で最も技術が優れていると評価され、「牧野賞」を受賞しました。す。科全体では、研究計画発表会、進捗報告会を経て2月に成果発表会を実施していますが、各研究室では個別の報告会やゼミを実施して教育指導を行っています。 短大では、卒業研究のテーマ探索や継続をする上で、学びの場で1、2年生の交流を持たせることが必要だと感じています。そこで、教員を顧問にしたMinimum同好会を週1回開催を目標に行っています。今年度は、映像同好会のグループが上田市が募集した「上田の魅力をPRする映像」コンクールで優秀賞を受賞しました。 リーマンショック以降、若干の復調の兆しは感じられるものの相変わらず企業を取り巻く経済環境は厳しく、これに伴う就職環境も同様に厳しい状況が続いています。当校の場合、幸いにも企業からの卒業生に対する人材としての評価が高く、開校以来、現在に至るまでほとんどの年で100%の就職率を実現しています。この就職率の良さは、当校の志願者の大きな志望理由にもなっており、毎年1.5〜2倍程度の志願者があります。ただ、ゆとり教育や大学全入時代の影響は確実に現れており、安穏とはしていられない状況です。特に、さまざまな教育機関で言われているように、学生の資質低下には看過できぬものがあり、入学試験時や入学後の対応について、さまざまな取り組みを進めているところです。 最後に、全国レベルの人材育成関係のイベントについてですが、平成24年度に技能五輪全国大会と4 おわりに−37−施設紹介

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