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図3 NC旋盤実習の様子図4 製作した省エネカー(1)専門技術に関する講義と最先端の機器を活用した実習・実験による実践力重視(2)実験・実習、卒業研究などで可能な限り個別指導に対応する少人数教育(3)時代のニーズに対応した柔軟なカリキュラムの構成(4)実務的研究への取り組みと成果の教育へのフィードバック また、研究開発業務の窓口担当を設けて、外部との連携による技術研究や技術相談対応の推進にも努めています。3.1 生産技術科 生産技術科では、機械加工技術を中心として、設計から生産工程の自動化技術、品質管理など、生産システム全般に対応できる実践技術者の育成を目指しています。 現在、企業における設計・加工・計測・システム制御技術は、ほとんどがコンピュータ化されており、それらを自在に使いこなすための基礎技術を習得します。 そのための達成目標として、機械製図、3次元CAD/CAMに関する基礎知識を有し、これらによる機械設計ができること、また、工作機械、NC旋盤、マシニングセンターおよびNCプログラミングに関する知識を有し、それらの機械による加工・評価ができること、さらに、計測、測定に関する知識を有し、各種計測・測定機器による加工物の計測、3.2 制御技術科 制御技術科では、機械・電子・情報に関する技術と工学を融合した「メカトロニクス技術」の習得を目指しています。本科では実験・実習の時間が半分以上を占め、講義によって得られた知識の理解を深めます。また、複数の教員による少人数教育を徹底しており、実践力の習得に重点が置かれています。 卒業研究においては、各教員のもとで金属接合・複合化・表面改質の検討、新エネルギー活用システムの構築、高精度・小型・低騒音のモータドライブ技術の開発、光ファイバセンシング・光センシング構造の検討、福祉機器の開発など幅広いテーマに取り組んでいます。企業との共同研究も積極的に行われ、それらの研究成果は学会等で公表しています。また、これまで制御技術科ではチームを作ってソー測定、評価ができること等を主眼に置いております。 2年次では授業の半分ほどを卒業研究に充ており、教員のアドバイスを受け1人1テーマで1年間研究を行います。その内容としては、機械加工および精密加工分野、制御技術分野、CAD/CAM/CAE分野、ものづくり分野等多岐にわたっています。これにより発想力や主体性が養われ、機械・電機技術者としての考え方、センスを身に付けることができます。その研究成果として関連学会において口頭発表を行い、またものづくり分野として省エネカーを製作し、各種競技大会へ参加する活動も行っています。図3にNC旋盤実習の様子、図4に省エネカーを製作して大会に参加した様子を示します。3.各科の紹介−35−施設紹介

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