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図3 短い材でのほぞ穴掘り作業表2 タイムトライアルの結果4.3 タイムトライアル 墨付けから、木材加工、組立てまでの一連の流れ作業において本番を想定して、タイムトライアルを実施した。表2は、タイムトライアルを3回実施した結果を示したものである。目標時間をもとに結果を見ると、それぞれの行程における各生徒の得手不得手が、垣間見られる結果となった。しかし、墨付けや組立てに時間を費やした生徒も、木材の加工で時間を取り戻す結果となり、3回ともすべて規定時間内に収まった。 また、組立ての精度を確認すると、全員の生徒が、図4に示すように、直角を測定しながら丁寧に組立てを行っており、皆、高い精度で作品を組立てていることがうかがえた。なければならない。一方、材の仕上がり加工長さ寸法が400mmと短いために、適切な作業姿勢を取ることが困難で、2つのほぞ穴掘り作業に約1時間弱を要する結果となった。このため、安全作業も考慮して、図3に示すように、材を所定寸法に切断する前の500mmの状態で穴掘り作業をさせることとした。これより、ほぞ穴掘り作業で、大幅に時間短縮することが可能となった。 実技試験は、普段の訓練で実習として使っている場所が会場となり、実施された(図5)。試験当日、生徒達はホームグラウンドと言うこともあってか、会場の雰囲気にのまれることなく、練習の成果が十分に発揮できたと確信している(図6)。そして、受検者5名全員が、規定時間内に精度よく課題を完成させることができた。 平成23年3月15日、技能検定3級合格発表当日、岐阜県職業能力開発協会ホームページにより、合格者の受検番号を確認した。その結果、受検生5名全員が、新たに3級建築大工技能士の仲間入りをする5.実技試験6.おわりに技能と技術 2/2011−28−A君墨付け木材加工組立てB君墨付け木材加工組立てC君墨付け木材加工組立てD君墨付け木材加工組立てE君墨付け木材加工組立て第1回目2時間35分(38分)(112分)(15分)2時間42分(45分)(100分)(17分)2時間38分(50分)(90分)(18分)2時間39分(39分)(105分)(15分)第2回目2時間20分(35分)(90分)(15分)2時間44分(47分)(99分)(18分)2時間40分(47分)(93分)(20分)2時間35分(32分)(105分)(18分)──−:欠席第3回目2時間32分(33分)(105分)(14分)2時間40分(43分)(100分)(17分)2時間35分(45分)(91分)(19分)2時間37分(35分)(102分)(20分)2時間45分(45分)(98分)(22分)

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