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図13 「信州伝統大工技能評価試験」の課題(2級、1級)図16 公開講座DVDの作成(2講座分)図17 セミナーの開催(第2回信州伝統−22−図14 実技試験の練習と試験風景図15 教材テキストの作成(3冊)大工セミナー、2011/2)1)公募事業の概要 この事業は、2010年度より「国土交通省・林野庁連携プロジェクト」(事務局:(社)木を活かす建築推進協議会内)として始められ、2010年8月募集締め切り、9月採択結果が発表された。 背景には、①木造建築物の設計・施工に必要な技術やノウハウが充分普及していないこと、②大工就業者が減少し高齢化が急速に進行している中で、長らく技能者の確保・育成のための体制ができていないこと、③我が国の人工林は、現在伐採可能な充実期を迎えているが、地域材の利用拡大が図られていないこと、等がある。 そのため、本事業は、我が国の木造建築の設計・施工に必要な技術向上に資する取り組みのモデルケースとして、それらに通じた人材の育成・確保に向けた事業を募集し、高い志と目標を掲げた先駆的活動を選定し、補助的に支援を行う、とある。 応募提案は、①先導性・モデル性、②実現可能性、③持続可能性、が重視された。全国から29件の応募があり、審査の結果、10拠点が採択された。 なお、この事業は、今年度の成果を踏まえ、次年度以降も継続が検討される予定になっている。わず、既に11回開催した(図11、図12)。 この中には、今後触れる機会がない貴重な講座も多いことから、何らかの記録と公開を考えている。6)技能評価試験 6ヶ月の訓練を経て、修了後、県知事認定の独自の「信州伝統大工技能評価試験」(学科、実技)を、各コースで実施した(図13、図14)。 試験課題は、県独自のものであることから、国家検定「建築大工」との違いを要請され、委員会で鋭意検討した。その結果、学科試験は授業に出ていれば比較的容易だが、実技試験は時間内に仕上げるには相当難しい内容となっている。 結果は、2級受験21名/合格7名、1級受験14名/合格4名、合格率3割前後という難しさであった。5 「木のまち・木のいえ担い手育成拠点事業」技能と技術 2/2011■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

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