2/2011
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写真9 ソケットのコンタクタ写真10 熱収縮チューブで絶縁技能と技術 2/2011〈参考文献〉の対応を理解できた。試作品を見せながらのパターン設計、製作であったので学生も何をすればよいかが分かりやすく主体的に作業を行っていた。 プログラムは実際に製作物が出来上がってくるのでなく、理屈っぽい所が多く学生が興味や関心を持ちにくい。 そこで以下の4点を考慮した。⒈初めから高級言語を使用せず、ハードウェアとの関連の強いアセンブラを使用し、コンピュータをどのように使っているのかを理解しやすくする。⒉ITU等の周辺機能は例題で実際に動作させる。実際に動作した後に理解するようにし、まず出来る所から始めるようにする。⒊理解が進めば必要に応じて自ら例題を変えたり、組み合わせたり等が出来るようになり応用力が付くようにする。⒋モデリングにより見えにくいソフトウェアの機能や構造・振る舞いを見えるようにし、多人数でも意思疎通ができるようになる。 モデリングし開発を行った結果がロボット走行として「動く化」されることでソフトウェアに興味や関心を持てるようになる。 学生は製作を通じて電子情報に関する技術を主体的・体系的に学習できた。また、ロボットが動くことでものづくりの面白さも得られる。電子情報技術の技能伝達には製作を通じた実習が有効である。 教材は拡張性が高く、マイコンを機械に組込むイメージを持ちやすいものになった。ロボットを走行させるという小さな組込みシステムを製作することで一連の開発に触るのは開発の実践的な育成手段となる。4 ソフトウェア5 まとめ−16−⑴ETロボコン実行委員会 著 『ロボットトレースによる組込み技術者養成講座』、毎日コミュニケーションズ、2006⑵堀 桂太郎 著 『H8マイコン入門』、東京電機大学出版局、2003⑶浅川 毅、堀 桂太郎 共著 『H8アセンブラ入門』、東京電機大学出版局、2005⑷富士通ラーニングメディア 編著 『標準テキスト 組込みプログラミング ハードウェア基礎』、技術評論社、2008⑸新海 吉幸 著 『H8マイコンで学ぶ 組込みI/O制御演習』、技術評論社、2007

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