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AAABABBCBBCCCCBCC1234図1 CUDBAS手法技能と技術 2/2011図2 作業分解シート⑤発揮する技能の性質の視点3)指導項目を見つける3つの方法3) 次に具体的に指導項目を見つける方法であるが、訓練の中にどのような指導項目があるかを漏れなく見つける方法として、代表的な3つの手法について説明した。・能力・資質分析による方法(CUDBAS4))・目標分析による方法・作業分解による方法①CUDBAS CUDBASは、受講生より最も聴講して良かったとの意見を頂いた手法で、職業能力分析の一つの方法であり、以下の手順により行う。ⅰ)ある職業を専門とする数名が集まり、その職業に必要とされる能力について、各自が能力の洗い出しと具体化を行い、一人20枚ほどのカードにその能力を一つずつ記入する。ⅱ)全員が集まり、すべてのカードについて、能力・技能のグループ分けを行う。グループごとのカードで内容を代表するカードを図1に示すように左端に置く。ⅲ)仕事ごとにカードを図1のように並べる。 なお、能力・資質分析は一般に「到達目標」を分析するものであるが、これを設定できれば「指導項目」も容易に特定が可能である。その仕事をするための代表的な能力・技能必要とされる詳細な能力・技能1,2,3の順に重要である。カードの右上のA,B,Cは重要度を示す4.指導計画の立案5)1)指導案(基本部分)の書き方②目標分析 1つの技能的業務を行う場合、具体的に何ができなければならないのかを上位から下位に向けて細かく目標を分析していく手法である。この方法も「到達目標」を具体化することを目的とするが、CUDBASと同様、「指導項目」の洗い出しが可能となる。③作業分解 作業分解は伝統的な手法で、TWI(監督者訓練)のJI(仕事の教え方)を基本とし、作業の手順を明確化したものである。この方法は図2に示すような作業分解シートを用意し、技能を要する作業について手順、急所(技能のポイント)とその理由を作業の順に具体化し、指導項目を設定していくことができる。作業:教材:材料:工具:主な手順 指導案を作成する意味としては、次のように考えられる。・担当する訓練の進め方を明確にする。・指導員が訓練計画を学習するツールとなる。・組織全体で取り組むことで、訓練計画作成の効率を高める。・訓練を実施している説明責任を果たすことがで−10−急所理由

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