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)AV(P I 1 0流電流直IPVVPViac* iac* vac0のモデルに置き換えて,系統連系PWMインバータと組み合わせた場合の動作についてもシミュレーションする。太陽電池には,電流が大きくなると電圧が大きく低下する特性があるため,交流電流指令値が大きくなりすぎると制御不能となる。このシミュレーションにより,システムの動作範囲が確認できる。また,MPPT制御を行う場合,交流電流の値を変化させることによって,間接的に太陽電池の発電電流を変化させることになるため,交流電流と直流電流との関係について理解しておくとよい。図8は,図2の特性をもつ太陽電池と系統連系PWMインバータとを組み合わせた場合の直流電流IPVと交流電流iacの波高値Iacmaxとの関係を示したものである。電流波高値Iacmaxは,交流電流指令値生成回路の抵抗RVR2を変化させることによって0.67A~2Aの範囲で調整する。電流ISCが0.75Aの場合,IPVはIacmaxの増加に伴って,直線的に増加する。この場合,Iacmaxを2Aまで増加させても,IPVの値は0.5A程度であり,ISCの値である0.75Aに対して低いため,系統連系PWMインバータとして正常に機能する。一方,ISC=0.5Aの場合は,Iacmaxが約1.7Aを超えると,IPVが0.5Aに近い値に達するため,太陽電池の電圧が大きく低下して,系統連系PWMインバータとしては機能しなくなる。0.80.70.60.50.40.30.20.100.52交流電流 i acの波高値 I acmax(A) 1.5図5 系統連系PWMインバータの シミュレーション回路図6 系統連系インバータのシミュレーション結果1/2011図8 太陽電池出力電流と交流電流波高値との関係図7 太陽電池モデルI SC = 0.5A時間(0.02s/div) 1A/div1A/div0.25V/divI SC = 0.75A27vac0 iac iacISCRPV

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