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 技能習得の最終目標を明確にするため,応用的な訓練に入る前までに,先輩訓練生製作の金型で射出成形訓練を行う。 金型は,訓練期間の関係から磨きはほとんどできていない。訓練生は,磨きの基礎訓練を受けた後に,その金型を数日かけて磨く。光沢が出て鏡のようになったころには愛着が湧いて自分の金型になっている。 神奈川センターには射出成形機がないため他の施設に出向いて訓練を実施している。金型摺動部や嵌合の具合,成形品の寸法やはめあい,突き出し痕,ガス焼けなどの有無を調べる。金型と成形品と図面を対比しながら検証していく。不具合がある場合には,先輩訓練生作成の報告書を参考に問題点を探り,今後自分たちで行う金型設計に盛り込む。図12 工具リスト・マシニングセンタ工程表図13 マニュアルによるNCプログラムの作成図14 報告書からの抜粋1/20114.3 射出成形訓練⑴ 教材となる金型による成形検証4.4 成形品の企画設計と金型の設計製作(ステップ3) システム・ユニット訓練で習得した技能・知識を活用しステップ3の応用的な訓練課題である「射出成形品の企画・設計およびその成形品を量産するための射出成形用金型の設計製作」を行う。 まず,だれもが知っている単純で簡単なプラスチック成形品の企画・設計をする。家庭で使用して図15 金型磨き図17 成形品の検証図16 金型の取り付け    (職業大東京校)図18 成形条件の探索(職業大)15

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