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4.訓練課題練生自ら企画・設計・加工する訓練課題」を設定した。ステップ1の「NCワイヤ放電による自由課題」,ステップ2の「印鑑ケースの設計製作」である(図5,表2参照)。 また,ステップごとに訓練課題とユニット訓練の関係を表2システム編成シートのように明確化し,修了した訓練生の成果物や報告書を使用して必要性を説明している。 応用的な訓練は,企業での実践力・応用力を身につけるため「ものづくり現場を再現できる訓練課題」とした。発注者を指導員,受注者を訓練生とした。図6のように仕様書の提示に始まり,製品や報告書の納品まで企業の生産プロセスに沿った訓練とした。 ステップ3の応用的な訓練課題として「射出成形品の企画・設計およびその成形品を量産するための射出成形用金型の設計製作」とした。「機械製図と2次元CAD」から始まり「金型仕上げ」に至るまで,システム・ユニット訓練すべてのユニットが必要とされた。 神奈川センターでは,射出成形機がないため職業大(相模原市)や職業大東京校(小平市),高度ポリテクセンター(千葉市)に出向いて試作成形や訓練を実施している。いずれも射出成形や金型設計のエキスパート指導員がいるため,各種のアドバイスや図面,資料の提供を受けている。訓練生とともに当センター指導員のスキルアップにつながっている。 また,型彫放電加工の訓練を依頼したり,訓練時間終了後に職業大のサテライトキャンパスである創業サポートセンターで金型や切削加工のセミナーを受講したりもしている。 施設内の指導員のスキルでは,対処できないこともある。その場合は,外部講師の先生をお願いしている。磨きなどの「カン・コツ」といった“隠れたノウハウ”の部分や3次元CADによる「最新の金型設計手法」などをお願いしている。「関連業界の動向の話」をも含めた訓練は,訓練生の評価も高く,指導員の参考になっている。 段階的な訓練課題ステップ1・2とクラスの総合力で取り組む応用的訓練課題ステップ3について記述する。直近の修了生の成果物と報告書が図8である。図,表はすべて訓練課題報告書より抜粋133.3 応用的な訓練⑴ 応用的な訓練課題のプロセス⑵ 金型の設計製作3.4 施設間連携による訓練図6 応用的な訓練課題のプロセス1/20113.5 外部講師の活用図7 外部講師による訓練での感想

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