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3.当校の職業能力開発3.1 学卒者の訓練第5回若年者ものづくり競技大会の状況(建築大工)電子情報技術科の実習風景なっています。 京都北部の京丹後市は舞鶴市に次いで多くの学生が入校していますが,自動車部品製造を中心とした機械器具製造業が集積している地域となっており在職者の訓練も盛んな地域となっています。舞鶴市に隣接する宮津市は天橋立で知られる観光都市となっています。同じく隣接する綾部市は大きな工業団地がありますが,近年工場の海外移転等による工場閉鎖が見受けられるようになってきました。 福井県嶺南地方は,原子力発電所が数多く立地し,これらの発電所の維持・保全等に関係する企業が集積しています。 当校は,北近畿地域の産業界を支える実践技術者(ものづくりに関する専門的な技術と高度な技能を併せ持った課題解決型の人材で,研究者・開発者と技能者の間をつなぐ役割を担う人材)を養成するため,当校には専門課程(高卒2年訓練の課程)として生産技術科(定員20名),電子情報技術科(定員30名),住居環境科(定員30名),染織技術科(定員20名,平成22年度をもって廃科)の4つの訓練科が設置されています。校訓の「よい人柄,よい身体,よい腕前」の下,前述の5Sを基本に教育訓練を行っています。 生産技術科では,地域の主要産業である機械器具製造業への就職を目指し,製造業でのコンピュータ利用技術の代表であるCAD/CAMの活用や,マシニングセンタ等のコンピュータ制御の加工機での加工,三次元測定機による精密な計測等,高度な生産技術を習得するべく訓練に励んでいます。 電子情報技術科では,ユビキタス社会で必須の電子回路の設計・製作技術,組込みマイコン技術,通信ネットワーク技術を融合したカリキュラムによりこれらの技術に精通した実践的な技術者を目指して日々励んでいます。 住居環境科では,住居を中心として建築業界で活躍する実践技術者を目指して,計画,設計,施工,4/2010インテリア,設備等幅広く学びます。今年は,若者が技能を競いあう全国大会「第5回若年者ものづくり競技大会」に参加する学生もいました。 染織技術科は,「染め」と「織り」の双方の技術を修得した技術者を養成してきましたが,残念ながら今年度の2年生が最後の修了生となります。 当校の学生への進路指導は,ビジネスマナー等を学ぶ「職業社会論」,職業生涯のキャリア形成等について学ぶ「キャリア形成論」,「インターンシップ」の授業科目のほか,「模擬面接」,「SPI対策講座」,「小論文対策」,「履歴書・エントリーシート作成指導」等の補講,ジョブカードを活用した学生自身による強み弱みの棚卸,個別のキャリア・コンサルティング(平成21年度は1年生と2年生とを合わせ3,000回を超えました。),進路指導票(カルテ)による学生1人ひとりの正確な状況把握,各人ごとの状況に応じた進路指導等々,修了生全員の進路が決定することを目指して入学直後よりきめ細かく徹底した進路指導を行っています。31

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