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1.はじめに2.製作課題の紹介R2100kR110kC322μ25VR4100kR5100kR318kC422μ25V1F1INOUTGNDIC178N18ZDTL431VR10kIC279N18GNDGNDINOUTINOUTINOUTIC378N05GNDIC5NE5532A1/2GNDIC5NE5532A2/2IC479N05⑴ シリーズ型デュアルトラッキング電源の製作図1 シリーズ電源回路図写真1 シリーズ電源製作物愛媛センター(愛媛職業能力開発促進センター)鍛治原克之特集 平成13年度から9年間ポリテクカレッジ福山において,アナログ電子回路,電子回路実験を中心に授業を担当してきた。 ポリテクカレッジは実学融合教育をその特徴の1つとしているが,理工系の授業は実験や実習を通して初めて理解できる内容が多く,融合教育はポリテクカレッジだけでなく多くの教育機関で実施されてきている。しかしポリテクカレッジでは更に20~30名の少人数教育が実施されており,実験実習の中で学生1人ひとりが取り組めることは,最大の特徴である。 私が担当してきた電子回路関係の授業でも,座学だけでは理解しがたいことが多く,製作を通した実習を行って理解させることに努めてきた。製作は,電子回路,電磁気学,電気回路の分野を融合できる課題を選び,就職にも役だつよう配慮してきた。こうしたものづくり融合実習は,達成感からか多くの学生たちが熱心に取り組んでくれている。ここでは,その製作課題と,学生たちの製作実習に対する状況を,学生たちへのアンケートを通して述べたい。 図1に回路図を,写真1に製作物を示す。 この製作の目的は,整流回路はもちろんであるが,電子回路をオペアンプからとらえて,負帰還を4/2010掛けたときにバーチャルショートが働き,出力電圧を制御できることを,測定を通して徹底的に理解させる。⑵ FCCスイッチングレギュレータの製作 図2に回路図を,写真2に製作物を示す。 この製作の目的は,商用周波数トランスとスイッチングトランスの相違,トランスの極性を磁気学を使って明らかにする。さらにパワーMOSFETの動作原理と発熱処理,電解コンデンサの大きさとリプル電流容量の重要性,一般ダイオードと高速ダイオードの相違,PWM制御法などである。PL125V0.5AAC100V   ものづくり訓練の現状と課題等についてものづくり融合実習を通して感じること

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