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7.現在の状況○943857335表2 マイコンシステム構築実習実施結果評価細目仕様書作成・回路設計時間温度センサ回路・DCモータ駆動回路製作時間プログラム作成時間システム動作確認時間仕様決定温度センサ回路設計DCモータ駆動回路設計温度センサ回路製作DCモータ駆動回路製作フローチャート作成プログラム作成ハードウェア動作確認ソフトウェア動作確認安全作業VDT作業3/2010計・製作よりプログラム作成に時間がかかり,より難しく感じたのではないかと推測される。 また,結果には表れていないが,中には課題をこなすだけでなく,システムをよりよくするため,工夫・改善を積極的に行った訓練生もいた。 訓練生からは,「課題を通して,足りない要素が確認できた」,「ミスしたことにより,経験と技術が重要であることが認識できた」,反面,「プログラム作成に時間がかかり非常に難しかった」,「システム全体の動作確認に時間がかかった」,「時間がなくオプションを追加できなかった」,「もう少し理解を深めてからシステム構築に取り組みたかった」などの感想があった。また,企業からは,「実用レベルまでは今一歩であるが,各要素をバランスよく盛り込んでおり,理解度を確認する課題として妥当である」,反面,「プログラムが長くなりすぎてポイントがつかみにくい」,「もう少しシンプルな課題を設定してもいいのではないか」,「実施結果を訓練生ごと△×○割合1122011418104281102012212812812410124117141141912612412812684.85%86.36%78.79%84.62%93.13%96.97%97.71%92.54%93.54%89.31%85.71%96.18%94.66%97.71%97.67%に整理し,習得度確認資料のような形で訓練効果を「見える化」してほしい」などの意見を頂戴した。 以上より,設定した課題は,コンセプトとして掲げた3つの項目はおおむね満たしており,前半3ヵ月の習得度確認課題として妥当であることが確認できた。また,訓練の質を保証するという観点から,今後も改良を重ねながら継続して実施し,訓練にフィードバックしていくことが必要であると考える。 一方,内容をシンプルにし,ポイントをわかりやすくすること,実施時間を短縮すること,職業能力開発総合大学校能力開発研究センター(以下「能力開発研究センター」という)から公開されている訓練課題の様式に合わせることなども検討する必要があると考える。 昨年の第17回職業能力開発研究発表講演会でのポスター発表以降,少しずつではあるが,新たな取り組みを行っているので紹介する。 一点は習得度測定で得られた成果を「見える化」するための取り組みで,平成21年9月生から希望する訓練生に対して,職業訓練技能習得確認資料を作成・配布し,訓練成果物として応募書類に添付するなど就職活動に活用している。 職業訓練技能習得確認資料は,当科で実施している訓練内容と習得度測定の対象となるシステムが求人企業採用担当者に理解していただけるよう,フォーマットを若干変更したシステム編成シート,訓練生が提出した仕様書に課題概要を追加した習得度測定結果(仕様書),訓練生が自己評価したものに指導員の評価とコメントを追加した訓練課題確認シートで構成している。 現在は,試行の段階であるが,平成21年9月生,12月生は半数程度の訓練生が作成を希望し,就職活動に活用している。今後は,すべての訓練生に対して作成・配布していく方向で本格実施を検討している。また,技能・技術だけでなく,知識の習得度も確認できる資料として活用できるよう,後述する学

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