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3.組込マイコン(制御)技術科の 仕上がり像1仕上がり像2カリキュラム(H20.10.9改訂)アナログ回路設計技術ディジタル回路設計技術組込み型マイクロコンピュータ制御技術(基本)組込み型マイクロコンピュータ制御技術(周辺機器)組込み型マイクロコンピュータ制御技術C言語による組込み型マイクロコンピュータ制御技術USB通信技術RTOSを用いたリアルタイム処理プログラミング態度及び健康の目標※1 前年度の仕上がり像を変更していない場合は「継続」、変更した場合は「変更」、新規に立ち上げた訓練科につい※2 システム・ユニット訓練テキストの使用が見込まれるユニットについては、「1」と記載すること。※3 仕上がり像ごとに設定されたカリキュラムモデルのユニットを変更せず使用する場合、基本システムは「◎」、選択※4 カリキュラムモデルの訓練科名の使用は、「基本システムの活用割合がカリキュラム全体の60%以上」又は「基本仕上がり像 №1仕上がり像 №2システム名制御技術科募集科名(組込プログラミングコース)電気・電子回路の設計及び同回路を用いた制御ができる。組込みマイコン制御システムの製作ができる。訓練到達目標電気回路(基本)アナログ素子アナログ回路設計(トランジスタ回路)電子回路素子、トランジスアナログ回路設計(OPアンプ回路)アナログICとオペアンプ、アナログ回路設計(A/D、D/A変換回路)D/A変換器の動作原理、A回路シミュレーション(アナログ回路)回路シミュレータの概論理回路設計の基本作業1論理回路設計の基本作業2PLD基本設計(基本)PLD基本設計(回路図入力)PLD基本設計(テキスト入力)PLD基本設計(回路検証)アセンブリ言語(基礎)マイコンによる制御(パラレルI/O)制御の概要、パラレルマイコンによる制御(割込み)マイコンによる制御(シリアルI/O)シリアル伝送、シリアマイコンによる制御(カウンタ・タイマとA/D・D/A)カウンタ・タイマ回路の概応用課題基本入出力制御プログラミングリアルタイム処理プログラミング1(タスク管理・付属同期機能)カーネルコンフィグレリアルタイム処理プログラミング2(排他制御)セマフォ、ミューテックリアルタイム処理プログラミング3(タスク間通信機能)タイムイベントハンド組み込み用コンピュープログラム組み込み作業システム開発の概要制御システム基本作業プログラムの基礎知C言語(基本)ポインタ、構造体、共C言語(応用)C言語(ファイル処理)構造体とファイル操作C言語による制御(パラレルI/O)パラレルI/O、LED制C言語による制御(割込み)C言語による制御 (カウンタ・タイマとA/D・D/A)カウンタ、タイマ、A/DUSB通信の仕様/概要USBデバイスドライバを用いたインターフェース設計(標準クラス)USBデバイスコントローUSBデバイスドライバの作成/検証OS独自のデバイスドリアルタイム処理プログラミング4(タイムイベントハンドラ)周期ハンドラ、アラーリアルタイム処理プログラミング5(割込み管理機能)要求分析、方式設計応用課題各種アナログ素子の特性を理解し、アナログ回路の基礎設計手法及び関連知識を習得する。PLDを用いたディジタル回路設計を通して、論理回路設計の基本、ハードウェア設計記述言語によるプログラム等に関する技能及び関連知識を習得する。組込み型マイクロコンピュータの基本的な活用方法を習得する。組込み型マイクロコンピュータの周辺機器の活用方法を習得する。多様化する機器組込み型16/32ビットマイクロコンピュータの制御方法と、開発効率の良いプログラミング言語の活用手法について習得する。多様化する機器組込み型16/32ビットマイクロコンピュータのC言語による制御方法と、開発効率の良いプログラミング言語の活用手法について習得する。USBを活用した通信技術の活用方法について習得する。RTOSを用いたRTOSの各種同期通信機能を利用したリアルタイム処理技術を習得する。1.社会人として、責任を持って行動する。    2.作業環境に常に問題意識を持って改善す3.自己の健康管理に努める。           4.周囲の人と協調して作業をする。5.整理・整頓に努め、安全作業に徹する。     6.正しいVDT作業に努める。ユニット名シ ス テ ム 編 技能と技術直流回路、交流回路電子素子の種類、電論理回路と論理式、組合わせ回路設計、PLDの概要、PLD利用PLD開発設計、回路ハードウェア設計記述チューニング、デバイプログラミング、アセ制御プログラム、割り課題名:マイコン制御開発環境、デバッグ作割込みの概要、割込USB規格概要、USB課題名:RTOSを使っ図3 制御技術科カリキュラム図2 訓練風景(マイコン制御実習)者訓練,在職者訓練,学卒者訓練をはじめとする人材育成の取り組みが大きく扱われ,職業能力開発の分野においても,より一層重要な役割が期待されている4)。 機構が設立している職業能力開発施設においては,若年者,一般離職者,在職者に対する訓練コースを設定・実施しているところである。 当科が属する組込分野においては,ものづくり要素が少なく,訓練展開が比較的容易であり,都市部においてはソフトウェア技術者の育成ニーズが高いなどの理由から,ソフトウェアに高く比重が置かれた訓練が実施されている。 現状,職業能力開発施設における当該訓練分野の課題(求人企業ニーズ)として,信頼性の高いものづくりの技能・技術を習得可能な訓練科の設定,ソフトウェア技術だけでなく,センサやデバイスなどのハードウェア技術の知識・技術も習得した技術者育成が必要であることなどがあげられる。 あわせて求人企業からは「訓練効果を測定する方法が明確でない」,あるいは,「課題そのものが設定されていないため,訓練生の習得度を確認することが難しく,採用基準とどのように照らし合わせればいいのか判断しづらい」というご意見もいただいた。 そこで,後述するように栃木センター周辺の地域産業の実情と組込マイコン(制御)技術科の仕上がり像などを踏まえ,ハードウェア部分(前半3ヵ月)の習得度測定課題として,「マイコン制御システム構築実習」を設定・実施することとし,現在も改良を加えながら継続実施している。 栃木センターでは,県内企業の人材育成ニーズを勘案し,前半3ヵ月は,電気・電子回路の設計および同回路を用いた制御ができるという仕上がり像を踏まえたアナロ2グ回路技術,デジタル回路技術,アセンブリ言語によるマイコン制御技術などハードウェア中心のカリキュラム,後半3ヵ月は,組込みマイコン制御システムの製作ができるという仕上がり像を踏まえたC言語を用いたマイコン制御技術,RTOSを用いたリアルタイム処理プログラミング技術などソフトウェ

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