2/2010
28/49

.7029  , )GC2−10)1310(exp− ●:T=323K, ○:T=298K, しかし,廃グリセリン濃度を50wt%と低くした場合においても低温時に再固化(高粘度化)することがわかった。そこで,再固化を防止するために自動車用クーラント廃液として使用されるエチレングリコールおよび電子部品洗浄剤廃液のイソプロピルアルコールを添加した。その結果,油脂などに対し溶解力の強いイソプロピルアルコール廃液を10wt%添加することで改善がみられた。 図5にイソプロピルアルコール廃液を添加した場合の粘度を示す。283K(10℃)まではη~102mPa・sであり,278K(5℃)でもAndradeプロットからは外れるが,十分刷毛塗り可能な粘度である。 一方で離型剤の廃グリセリン量が減ると離型性が悪くなる可能性がある。そこで廃グリセリン量と離型性について評価を行った。図6に脱型した型枠を示す。廃グリセリン量が多いほどモルタルの付着が少なく離型性が良いことがわかる。廃グリセリンが80wt%では市販の水性離型剤と同等の離型性であることが確認できる。+××+×−+×T− ⒟ また,グリセリン濃度を低くした場合でも,離型剤塗布後の養生時間を長くすることで,離型性は改善できた。廃グリセリン濃度を50wt%とし,離型剤塗布後の養生時間を6時間とした場合には,モルタルの付着も少なく離型できることが確認できた。 表2に離型後のモルタル表面の測色結果を示す。⒞技能と技術=η=η=η.1132474.1890.5758.7276.3⒝図6 離型後の型枠図4 廃グリセリン粘度の濃度依存性26図5 イソプロピルアルコール添加の廃グリセリン粘度   の温度依存性イソプロピルアルコール10wt%,廃グリセリン50wt%,⒜⒜:離型剤なし,⒝:グリセリン50wt%,⒞:グリセリン80wt%,⒟:市販水性離型剤.(exp−(exp−)GC2102−10

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る