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6.建物内の設備概要7.訓練概要(実技) 建物の大きさは図1に示す平面図のとおりではあるが,玄関,トイレ,浴室,洗面所,ミニキッチン付きのリビングとなっており左右対称で2棟の施工を行っている。 各部屋にコンセント,照明器具,リビングルームにミニキッチン(IHヒータ付)を設置し,浴室,洗面台とともに給湯配管を施工し温水,シャワーも使用できるように施工している。また浴室,トイレ,リビングには換気扇を設置した。 写真3に示すように,20年度は実習場内に直接型枠を組み配筋,コンクリート打ちこみ,セルフレベリングの施工を行った。 本来,木造軸組み工法を考えたとき一番手間のかかる加工に関しては,実習の時間数およびプレカットなどでの施工が多くなっているので,部材を事前に準備し,建て方からスタートする内容とした。21年度については既存の軸組みを使用している。 墨付けなどの作業後,大引き根太など床の施工前に給排水の配管(床下部分)の施工を行わなければならない。さらに,この段階で隠ぺいされる部分が出るため配管の水圧試験も必要である。給排水衛生設備については,架橋ポリエチレン管などの樹脂管の普及により施工性が進み,鋼管などの施工に比べ大幅に時間が施工できるようになってきている。実際生活できる住居として必要最低限の設備ではあるが,写真4に示すように,これだけの機器だけでも配線および給水給湯用の配管(架橋ポリエチレン管)の本数はかなり多くなり,特に洗面所床下はかなり込み入った状況となった。写真5はミニキッチンの立ち上がり部分である。 内装下地の段階においては,写真6,7に示すような電気配線,スイッチボックスの取り付け,水栓器具,給水管の位置の確認および固定,器具固定用下地の施工,天井の施工時には,照明器具,換気扇の施工前作業(スリーブの取り付け),など複合した作業が行われた。その後,写真8,9に示すような天井,壁(石膏ボード)など内装の施工となる。 室内仕上げの後,トイレ,洗面台,キッチンなどの設備機器の設置,写真10に示すように換気扇,照明器具,スイッチ,コンセントなどの取り付けを行い完成となる。 施設内での訓練期間中は基礎の施工から始まった。訓練ではあるが木造建築住宅の施工現場という19図1 建屋平面図2/2010写真3 基礎型枠(20年度)写真4 洗面所床下配管施工

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