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①②④⑤7.関連技術者の育成について6.2 売買電するシステムの概要図9 系統連系システムの概要46.3 システム構築の一般的な流れ7.1 敷設施工技術者の育成7.2 建築技術とのかかわりについて図10 システム構築の流れ連系システム)。 もちろん,電力会社との売買電をする場合や補助金を申請する場合は,後項で示すところの必要な申請手続き(所轄官庁や電力会社との協議・契約)が必要である。 現在主流となっている系統連系システムの概要を図9に示す。また,要素概要を①~⑤に示す。① 太陽電池モジュールは,既述したようにアレイ状に敷設される。② 敷設されたモジュールを接続箱で接続し,集電する。③ 集電された電力は,直流であるからパワーコンデショナーで交流に変換する。この際,電力会社より供給される電力との協調(電圧,周波数,位相の調相)を行う。④ この③で得られた電力は受配電設備に送られ構内利用や電力会社に供給する。したがって,この受配電設備には,買電と売電の積算電力計が設備されている。⑤ 太陽光発電の発電量を大きく左右する要素に日射量や温度がある。日射量は直接発電量に影響し,温度はモジュール内の生成キャリアのモビリティに影響する。特にモビリティは温度上昇に伴い低下し,発電効率を低下させる。  そこで,日射計,温度計が設置され発電量と屋外状況を表示しモニタができるシステムが構成されている。 一般的な系統連系システムの構築の流れについて図10に概要を示す。図中の必要な申請手続きが,既述した設置側が行う法的手続きや売買時の電力会社との手続き,補助金の手続きである。 現在,太陽光発電システムの敷設関連技術者の育成は,太陽光発電モジュールの供給企業や関連団体が主体になりセミナーを実施している。 教材も,主流である系統連系システム関しては整っている。 内容は,システムの概要,関連法規(電気事業法,建築基準法),系統連系ガイドライン関連(電力企業との事前協議等),安全作業関連,屋外設置パネルの種類と標準施工法,工事区分,保守点検などである。 太陽光発電の敷設施工関連技術者は,電気工事技術者とのかかわりが多い。しかし近年,太陽光発電技能と技術太陽電池モジュール接続箱日射計データ計測装置温度計パワーコンデショナー     ③受配電設 備表示装置構内設備電力会社必要な申請手続き新設の引き合い事前調査打ち合わせシステム提案のための企画・設計条件を調査企画案と設計案企画案とシステム提案システムの詳細設計契 約契約の締結手続き施 工連系運転の立会い試験連系運転運転開始保守・管理チェック・メンテナンス

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