5.地域支援6.終わりに⑴ 技術支援,共同研究磁性物試験自動機(共同研究)44⑵ ポリテクカレッジ高知ものづくりフェスタものづくりフェスタむ)」,「技能者講話」,「先輩講話(修了生)」など,多士済々の講義などを行っており,この取り組み開始後は退校率も低減して本年度現在の退校率0%という実績もこれら取り組みが結果要因の1つととらえております。 当短大校では在職者訓練,事業内援助,離職者訓練,施設開放など地域産業界などに対する人材育成に努めておりますが,併せて次の特徴的な支援をあげることができます。 当短大校では企業からさまざまな課題や問題などを受けて解決を支援しておりますが,なかでも毎年8~10件程度の共同研究実績をあげております。 近年の事例としては「制御基盤の検査装置制作」,「遠隔監視システム制作」,「磁性物試験自動機制作」,「レーザーを用いた砥粒計測装置制作」,「温度差を利用した発電装置研究」,「茶葉据落とし機制作」などがあげられ,工業や農業関係の企業などがニーズを持ちながら,独自で「かたち化」が困難な案件を共同研究により完成の支援をしております。 これらの企業ニーズには教員の指導のもと,学生が卒業研究(総合制作作実習)のテーマとして取り組む事例が近年増えており,その取り組みは学生にとって有効な教材となり知識の形成に資するとともに,日ごろの授業が常に現場の課題・問題を意識した実践的な内容で行われるメリットが生じております。 また,学生が企業から研究成果の評価を受けて採用に至る事例もわずかですが出始めております。 当短大校では毎年11月上旬に広く地域社会に開かれた施設運営を目指して教育訓練の現状・水準および段階的・体系的な教育訓練内容を広く紹介するとともに,「ものづくり」の魅力およびそれを支える人材育成の重要性の普及を目的に「ポリテクカレッジ高知ものづくりフェスタ」を開催しております。 このフェスタには近隣の工業高校,県内2つの高等技術学校,県技能士会,県の認定する「匠の技術者」の作品展示を始め,(社)高知県工業会加盟企業の紹介・製品展示や,産学官連携グループである高知メカトロニクス研究会などの参加のほか,多種多彩なものづくり体験や各種アトラクションを開催して毎年2,400人を超える参加者があり地域の大きなものづくりイベントに育ってきました。 当短大校は地域に開かれたものづくり人材の育成機関として,また技術支援,共同研究機関として,さらに県の地域産業振興政策の一翼を担う機関として,これまでに築きあげた基礎の上に立ち,これからも実践技術者(テクニシャンエンジニア)となる人材育成と地域のものづくり技術の育成と発展,地域の産業振興に資することを目指してまいります。技能と技術
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