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3.おわりに2.7 その他の事業⑴ 離職者等訓練事業⑵ 在職者等訓練事業⑶ 職業訓練指導員研修事業となっています。求職者の雇用を促進し,企業の人材充足率を高め,企業在職者のキャリアアップを図っていくためには,求職者や企業のニーズを的確にとらえ,多様な能力開発機会を提供していく必要があります。この目的のためには,民間・公共の能力開発機関や企業,団体との間で情報を一元化したうえで共有し,協調,連携した支援のできる仕組みづくりが急務であると考えます。 このような背景のなかで神奈川県は,民間と公共とが連携し,社会全体で職業能力開発を推進するための中核的機関として「かながわ人材育成支援センター」を産業技術短期大学校開発研修課の事業として,平成16年6月に学内に設置いたしました。 「かながわ人材育成支援センター」は,民間・公共から構成される「かながわ人材育成支援ネットワーク」から提供された講習会,指導人材,研修会場,教材・テキストの能力開発情報をインターネットで提供します。また,能力開発相談としてキャリア・コンサルティングを行い,不足する職業能力を身につけるための情報を提供します。さらに,企業で行う研修・教育のコーディネート等を実施し,神奈川の産業をささえる人材育成の支援をしています。 さらに,これらの機能を充実・拡大するために平成19年4月に開校地から神奈川県藤沢合同庁舎(神奈川県藤沢市)に移転しました。 平成20年度の当センターの事業実施概況は次のとおりです。○人材育成支援ネットワーク会員数:197会員○職業能力開発情報提供:161,138件○企業からの職業能力開発相談対応:1,620件  (在職者訓練コーディネート等)○個人からの職業能力開発相談対応:3,663件  (キャリアコンサルティング等)○来所者数:6,277人(一日平均25.8人)○公共・民間共同調査研究・開発:21回40 当短期大学校では,これら高度職業訓練専門課程,かながわ人材育成支援センター事業のほか,次のような事業を実施しています。 離職を余儀なくされた方で,現在,就職活動を行っている方を対象に,委託訓練事業および委託訓練生就職支援事業を実施しています。平成20年度においては,知識等習得コースとして16コース,480人の訓練を専修学校等に委託して実施しました。 中小企業等の人材育成を支援するため,在職者訓練の相談を実施するとともに,専門短期課程による能力開発セミナーを実施しています。平成20年度においては,89講座を開講し,延べ2,205人が受講しました。 高度化・多様化する訓練ニーズに対応するため,職業訓練指導員の資質の向上を目的として,職業訓練指導員研修事業を実施しています。平成20年度においては,103コース,延べ484名の研修を実施しました。 当短期大学校は,平成18年度から民間から校長を迎え,常に産業界や時代のニーズに即した職業能力開発を目指して改革を続けています。 今年度から,第2代目に当たる民間出身の校長が新たに就任し,「企業ニーズ,学生ニーズを的確にとらえた短大校の改革」を趣旨に,①カリキュラム見直し,②企業や地域と学生との“触れ合い場づくり”地域から頼れる短大へ,③指導員のキャリアアップ,④親しみやすい学科名へ,を4本柱として一層の改革に臨んでいます。 関係者各位の忌憚のないご意見を頂戴できれば幸いに存じます。技能と技術

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