1.はじめに2.神奈川県立産業技術短期大学校の業務内容神奈川県立産業技術短期大学校渡部 信司全 景2.1 生産技術科 本県では,平成3年度から,新たな職業能力開発を推進するための中・長期計画として,「かながわ総合職業能力開発計画」をスタートしました。 この計画において,産業社会における技術革新,情報化等による技術の高度化・複合化,経済活動の国際化が進展するなかで,神奈川の先進的産業を支える新しい時代の技術者づくりを基本テーマに掲げ,その人材育成,確保を図るための高度技能者育成施設として職業能力開発短期大学校の設置が重点施策に盛り込まれました。 これにより,旧横浜高等職業技術校(神奈川県横浜市旭区:現短期大学校所在地)を神奈川県における職業能力開発を先導する施設として機能を拡大し,さらに,公共部門における高度の人材育成機能を併せ持った職業能力開発の中核施設としての県立5/2009職業能力開発短期大学校化を図り,平成7年4月に,「神奈川県立産業技術短期大学校」を開校しました。 本県は,現在当校のほか,職業技術校(職業能力開発校)6校,障害者職業能力開発校(国立県営)1校を設置しており,当校はこれら本県の職業能力開発の中核施設として機能しています。 当校は,産業技術の高度化・情報化が進展するなかで,神奈川の先進的な産業を支える県内企業でニーズの高い実践技術者(専門的な技術知識と,ものづくりに関する幅広い高度の技能を併せ持ち,豊かな創造力と優れた行動力を兼ね備えた課題解決型の人材)を育成するとともに,神奈川県における生涯職業能力開発を推進する中核施設として,産業の発展に寄与することを目的としています。 このため,高度職業訓練専門課程5学科(生産技術科,制御技術科,電子技術科,産業デザイン科,情報技術科,各学科とも定員40名,総定員400名)のほか,かながわ人材育成支援センター(開発研修課)を設置しています。 CAD/CAMを用いた設計技術,各種工作機械やNC工作機械を用いた加工技術,シーケンスを用いた制御技術の3つに重点を置き,「ものづくり」を通して実践技術を学びます。生産技術の高度化に的確に対応でき,広い視野で思考できるメカニカルエ37設紹神奈川県立産業技術短期大学校●●●●介施
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