6.おわりに 0001234567890123456789 )N( )N( 力踏力踏12010080604020-2012010080604020-20ブレーキ操作開始地点Aを出発ブレーキ操作開始地点Aを出発I 君_1回目I 君_2回目U君_1回目U君_2回目踏力測定データ時 間 (sec)踏力測定データ時 間 (sec)地点Bで停止1011121314地点Bで停止10111213141515図8 踏力の測定データの表示例後,またI君は約5秒後とそれぞれで一定していることより,その踏み込みを開始する位置も一定している。また,ブレーキ踏力の強弱についてもほぼ一定の動作をしていることがわかる。 踏力の強弱については,訓練生U君のブレーキ操作では,小刻みに強弱を数回繰り返しすることで振れを小さくしながら停止している。一方,I君は,ブレーキを少し強く踏むことで故意に荷振れをつくり,その荷振れ速度がゼロとなる最大振幅の位置で巻き上げロープが同一鉛直線上に位置するようにガーダを停止している。両名とも,複数回の実験においてもグラフの形状がほぼ一致しており,また目視でも振れが少なくスムーズな動作を示しており技能が一定レベルに達していることがうかがわれる。5/2009⒜ U君の踏力測定データ⒝ I君の踏力測定データ クレーン運転の技能向上の支援を目的に走行ブレーキ操作の踏力を測定するシステムを製作した。指導員からの口頭での“勘,コツ”の説明に加えグラフ表示された訓練生自身の測定データを見せることで説得力のある指導ができる。一方,訓練生は自身の操作具合の欠点や熟練者とのちがいを比較することで,どこを直していったらよいのか認識を深めることができ訓練に対する取り組み姿勢の向上が期待できる。 技能訓練では,“まずやってみせる”,そして“見て覚える”ことが従来より言われまた行われてきた。パソコン,センサおよび各種の計測器などを活用し客観的に技能訓練成果の計測・評価し指導にフィードバックすることも訓練方法のひとつと考える。25
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