ステム構4 おわりに 流25%客8%県内企業でもセル生産は多くが採用しているようで、それらの企業での解雇等で当科を受講した訓練生は、当科のカリキュラムについてくるのはそれほど問題ではないように思えます。 当科をつくる上でやりたかったことの一つに、「新製品開発」のような訓練がありました。新製品を開発するような演習が加われば、それをきっかけとして図面・部品表を起こし、より実際に近い部品の調達・セル生産演習ができるかと考えましたが、実際にはセル生産屋台をつくり、作業手順を登録することで手一杯になってしまいました。製品開発の思想が悪ければ、製造部門や調達部門がどれだけがんばってもうまくいかない、それを身にしみて理解させるような演習が組みたかったができませんでした(現時点ではこれを今後の課題として考えていく所存です)。 もうひとつやりたかったことは「ロット生産の実習」です。生産現場でのロット生産はさまざまな問題が生じるので、より現実的なものづくりの訓練になるのですが難しかった。ロット生産実習は期間・コストの問題もありますが、将来的には実施できるものをつくっていきたいと考えています。 2008年12月には0.81倍あった県内有効求人倍率も、今年2月からは0.59倍と2ヶ月で0.22下がり、当科の第一期生(2月末修了)も急激な景気悪化のあおりを受け、当時の当科修了生の就職率も75%に落ちました。2期生(5月末修了)はややもち直し、県内有効求人倍率が0.47と低迷するなか、81%まで上昇しました。先の「再就職のイメージ」で想定した関連した業種・業務にも就けたのではないかと考えます。1期生で就職者の25%が製造・物流の仕事、34%がサービス・保守の仕事、33%が事務の仕事に就き(図12)、図8で示した当科の再就職目標とした関連業務への就職はうまくいっているのではないかと考えます。 リーマンショックで製造派遣の解雇が吹き荒れる中で当科はスタートしました。その中で当科の訓練生はものづくりの職場への再就職をめざし就職活動に励みました。立ち上がってまもなく1年を経過しようとしています。まだまだ道半ばであることを反省しつつ、これまでの経過報告とさせていただきます。 図12 第1期生(2月末修了)就職者の就職状況します(図11)。 化実習 計6ヶ月 理を中心と習得、ハンシステムを係わる者作業管理試みます。れる小規と実習を築演習は以下のようなものがあります。 ルチメータからデータをサンプリングする計測システムの構築 の運用演習と、その受注データを使ってのバーコード付き標準図11 当科のカリキュラム(イメージ) 図11 当科のカリキュラム(イメージ)写真1 デジタル屋台システムの構築5/2009写真1 デジタル屋台システムの構築 図12 第1期生(2月末修了)就職者の就職状況以上 セル生産屋台をつくり,作業手順を登録することで手一杯になってしまいました。製品開発の思想が悪ければ,製造部門や調達部門がどれだけがんばってもうまくいかない,それを身にしみて理解させるような演習が組みたかったができませんでした(現時点ではこれを今後の課題として考えていく所存です)。 もう1つやりたかったことは「ロット生産の実習」です。生産現場でのロット生産はさまざまな問題が生じるので,より現実的なものづくりの訓練になるのですが難しかった。ロット生産実習は期間・コストの問題もありますが,将来的には実施できるものをつくっていきたいと考えています。 2008年12月には0.81倍あった県内有効求人倍率も,今年2月からは0.59倍と2ヵ月で0.22下がり,当科の第一期生(2月末修了)も急激な景気悪化のあおりを受け,当時の当科修了生の就職率も75%に落ちました。2期生(5月末修了)はややもち直し,県内有効求人倍率が0.47と低迷するなか,81%まで上昇しました。先の「再就職のイメージ」で想定した関連した業種・業務にも就けたのではないかと考えます。1期生で就職者の25%が製造・物流の仕事,34%がサービス・保守の仕事,33%が事務の仕事に就き(図12),図8で示した当科の再就職目標とした関連業務への就職はうまくいっているのではないかと考えます。 リーマンショックで製造派遣の解雇が吹き荒れるなかで当科はスタートしました。その中で当科の訓練生はものづくりの職場への再就職を目指し就職活動に励みました。立ち上がってまもなく1年を経過しようとしています。まだまだ道半ばであることを反省しつつ,これまでの経過報告とさせていただきます。11販売・接事務33%製造・物サービス・保守34%
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