4/2009
32/44

4.評価監視部からの指示により温室内の照明の点灯,屋根開閉,換気,循環,加湿,暖房の制御を行う。温室内の各機器はAC100VやAC200Vを使用しているため,マイコンによりSSRやパワーリレーのON/OFF制御を行っている。また制御部前面のパネルにパイロットランプを設置し,機器の動作状態を確認できるようにしている。 図5に製作したセンサユニットの外観を示す。センサユニットは温室内の両端に2台設置している。温度,湿度,CO2,照度の値を1秒周期で各センサで測定し,その値をLCDに表示する。監視部とは規格デバイスサーバ(WiPort)により無線LAN(TCP/IP)で送受信する。監視部からのセンサデータ要求コマンドにより,各センサの最新の測定値を監視部へ送信する。今回使用したセンサの仕様を表1に示す。 実際の温室を想定し,本開発の実験用のためにミニチュア温室を製作した。内部には,照明,ヒータ,加湿器,屋根開閉モータ,換気扇,循環扇を設置し,制御部により各機器のON/OFF制御を行う。また,センサユニットを内部に2台設置し,監視部と無線通信を行っている。 ヒータ,加湿器,循環扇,換気扇,屋根開閉の制御については,動作時刻,目標値の設定に対して正常に動作した。照明については,暗期中断,間欠照明,日照時間の3つの制御パターンで制御することができた。また,温度,湿度,CO2,照度のセンサデータの変化をグラフにより可視化することで,農家の人でもわかりやすく状態を確認できると思う。今回技能と技術3.3 センサユニット表1 センサの仕様センサ温度-40~123℃±0.4℃温湿度センサ湿度CO2センサ400~4000ppm±20%CDM4161照度センサ50~5000Lux±5%P722-10R30図4 温室環境管理画面測定範囲精度SHT710~100%±3%3.4 実験用温室

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る