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4.実践型人材養成システムの取り組み3.従来の当社社員教育の実態5.OJT訓練カリキュラムのねらい 特に,平成3年以降「施工管理技士」の資格取得が業務に取り組むなかで重要な要素となることに伴い,資格取得をメインの目標とする教育に転換してきた。 当社の社員数は現在38名で,そのうち技能・技術職の社員は25名である。 人材育成に専任で取り組めるだけの人的余裕,社内体制は望むべくもなく,入社後は現場における実地訓練か,本人の自己啓発による知識習得に期待せざるを得ない状態であった。 そのような教育体制であるがゆえ,数多くの職務を経験するには長い月日が要するのは当然であり,オールマイティな技術者になるには相当の勤務実績が必要であった。 当社の技能職・技術職社員はそのほとんどが「施工管理技士」あるいは「技能士」の有資格者であり,まだ資格未取得者は昨年から今年入社した者のみであり,資格取得に対する意欲は並々ならぬものがある。 その底流には,昔からの当社が持つ教育熱心さがあり,役員自らも終業後に指導員を買って出る良き伝統がある。 資格と技能,あるいは経験をうまく融合させ,真に有能かつ優秀な技術者をいかに早く育てるかのポイントは,体系立てた人材育成プログラムや教育カリキュラムを構築することであった。 本年3月,文科系四大卒の社員の入社が内定したことを機会に,「実践型人材養成システム」に取り組んだ。 確固たる教育体系や教育訓練カリキュラムが定まっていなかった当社では,何もかも一から組み立てることに不安を感じながらも,雇用・能力開発機構の担当者の方に多大な指導をいただき,何とか当社なりのシステムが出来上がった。 4月には大臣申請も認定を受けることができ,現在は社外研修施設(Off-JT)での新人研修や社内OJTの定めたスケジュールに沿って着々と教育訓練を進めている。 また新人教育とあわせて,若手営業マンや女性社員など普段技能や技術にふれる機会の少ない社員に対しても社内での定期的な勉強会を開催し,参加を募ることで,今までにないスキルアップにつながるようになってきている。 「実践型人材養成システム」で構築した教育訓練の仕組みが,社員全員の技能・技術の向上につながるよう,工夫した取り組みを進めていく予定である。 いままでなら配管工事あるいは空調工事など,1技能と技術写真2 「太陽光発電設備工事」現場風景平成16年8月より太陽光発電システムの設置工事を開始。今一番新しい技術の習得が必要となる。16写真3 現場での基礎知識指導の様子管工事の基本と当社の役割について,現場において実習と経験。

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