3/2009
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ABC可有無 インターネット上でインテリア空間をウォーク・スルー等の疑似体験が可能なプレゼンスタイルの評定番号5と4が内容的に優れているプレゼンスタイルであると評価された。また,従来型のプレゼンボードをPC画面上の静止画像に置き換えたプレゼンスタイルの評定番号2は評価が低いことがわかった。 材質感に関しては実物サンプルを貼った従来型の紙を媒体としたプレゼンスタイルの評定番号1が特に評価が高いことがわかった。実際に手触りで材質感を直接的に確認できることが材質感の評価に結びついたと考えられる。 わかりやすさについては,評定番号4と5のプレゼンスタイルに評価が高く,評定番号2は評価が低いことがわかった。 また,評定番号4と5については,一般人の評定に有意差はなく,評定番号4と5の違いを判断することが困難であったことが,評定結果および平均値差の検定からも明らかになった。これに対して,インテリアコーディネータ有資格者の評定は評定番号4と5のプレゼンボードに対する評価に有意差を示す結果となった。 目的変数に一対比較法の評定結果で得られた各距離尺度値を用いて,テクスチャー変換機能とウォーク・スルー機能(可,不可),テクスチャー素材(CG,実物),材料詳細情報(有,無)3種類を説明変数として数量化Ⅰ類の分析を行った。その内容を表1に示す。 分析結果については,アイテムごとにレンジと偏相関係数を示し,目的変数に対する説明変数の影響を図11~13に示す。 個別要素では実物のテクスチャーによる影響が最も高く,2番目にテクスチャー変換とウォーク・スルーが可能なことで,次に材料詳細情報という順位であった。しかし,評価性への影響については単に28実物のテクスチャー要素が単独で影響を及ぼしているのではなく,これらの要素・組み合わせ効果による総合的評価によって決定されていることがわかった。技能と技術⑴ 内容的の優劣の評価結果⑵ 材質感の把握の評価結果⑶ わかりやすさの評価結果3.2 数量化Ⅰ類による分析⑴ 内容の評価性に及ぼす影響(図11)図9 評価性と材質感の関係図10 材質感とわかりよさの関係表1 目的変数-説明変数図11 評価性に及ぼす要因の影響度要因名称テクスチャー変換不可CGCG画像実物材料詳細カテゴリースコア−0.50.0−1.00.5一般顧客インテリアコーディネーター1.0レンジ偏相関一般顧客0.95660.9985インテリアコーディネーター0.99340.9888一般顧客インテリア1.04000.99831.22670.9902コーディネーター一般顧客インテリア0.89340.9978コーディネーター1.04000.9864

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