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7.実技試験8.学科試験の取り組み9.おわりに<参考文献> 試験当日,生徒たちは会場の雰囲気にのまれることなく,約3ヵ月間に及ぶ練習の成果を十分に発揮し,10名全員が規定時間内に課題を完成させることができた(図8)。 学科試験は実技試験終了後,約1ヵ月後に実施される。実技試験同様,学科試験全員の合格を目指し,毎朝の小テストを実施した。小テストは,「雇用問題研究会編 技能検定学科試験問題 左官1・2級」および「職業能力開発総合大学校職業能力開発センター編の教科書」をサブテキストとして,主要な部分を取り上げ,確認テストを行った。また,学科試験間近では,「技能検定学科試験問題」や「過去問題」により選別・作成した模擬試験を何度も行い,生徒の理解度を測った。小テストに加え,岐阜県左官業連合会主催による2日間にわたる学科講習会にも生徒を参加させた。これら学科試験の取り組みを通して,生徒は試験の傾向をつかみ,かつ,理解度をさらに深めていったと確信している。そして,平成20年7月29日(日),生徒はそれぞれの受検会場で,学科試験に挑んだ。 学科試験終了後,約1ヵ月で中央職業能力開発協会より学科試験の正解がホームページに掲載される。これをもとに自己採点を行い,学科試験の結果を推測した。161)中央職業能力開発協会:『能力開発21』2007.11,pp14-152)中央職業能力開発協会:「第16回職業能力開発研究発表講演会予稿集」pp139-140,3級左官(左官作業)のご案内 平成20年8月28日,技能検定3級合格発表当日,岐阜県職業能力開発協会ホームページにより,合格者受検番号を確認した。その結果,受検者10名中,9名の3級左官技能士が誕生した(残念ながら不合格となった1名は,学科試験が基準点を満たさなかったためであり,実技試験は全員が合格した)。 今回の技能検定受検を通して,生徒たちは,職業に対する厳しさ・ものづくりの楽しさ・完成させたときの達成感等を実感できたのではないかと思う。同時に,生徒にとって今後の大きな自信となり,これを機会に自身の腕を更に磨き,上の級へ挑戦していくための布石となることを期待する。 最後に,今年度受検した生徒の感想を記す。・初めは不安であったが,毎日の練習で技能を身につけることができた。・毎日の練習の積み重ねが大切であることがわかった。・日々の訓練に加えて,イメージトレーニングを実践したことにより,当日時間内に終えることができた。・将来は,2級技能検定に挑戦したい。 なお,当左官エクステリアコースは,平成20年度をもって廃科となり,左官技能検定受検は本年度受検生が最後となった。この検定受検に当たりお世話になりました関係各位に記して謝意を表します。技能と技術

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