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-17-荷役作業する上で、風による影響は作業の安全性の確保、効率的な作業の推進にとって、重要なファクターとなります。国土交通省の通達は、クレーン等安全衛生規則第31条に定められた「強風」を基準にして、「10分間の平均風速10m╱S以上」を「作業を中断する。」判断基準とすることとしています。また、地切り及び着床時には、わずかの風であっても、コンテナ等の接触事故につながることがあります。シミュレータでは、風速を0~30m╱Sまで任意に変化させることができます。又風向も任意に設定でき、45度の範囲で自由に変化させることもできます。の変化(3)交通流モデルヤードトラクター、ヤードトラック、トレーラー、ストラドルキャリヤー及び作業員等。(4)環境設定モデル時刻による太陽位置、影、視程、雨・雪、風向・風速及び潮の干満を変化させることが可能。(5)衝突判定・模擬故障モデルスプレッダーと対象物との衝突の判定、及びケーブル、フリッパー等の故障を意図的に発生させることができる。(6)「訓練生概要レポート」作成機能運搬時間、時間あたりの運搬数、荷役経路の軌跡(グラフ化)及び衝突回数(軽度・致命的)等を表示できる。3.1  荷役現場の操作技能重視研究委員会は仕様を検討する上での基本的考え方として、「荷役現場で実際にガントリークレーンを操作している人からの情報を重視すること。」としました。同様に、カリキュラムを作成する上でも、「港湾施設において必要とされるガントリークレーン操作技能の内容を踏まえる。」としました。例えば、荷役作業で重要な技能に、“振れ止め”があります。ガントリーの揚程、巻上・横行の速度に応じた再現性があるかどうか、着床時における衝撃の度合いは適切か、地切の際のコンテナの微妙な振れも再現できるのか等々、オペレーターが安全重視の作業のため、必要な訓練に活用できるかどうかの視点から検討が行われました。3.2  実機では体験できない訓練が可能になるシミュレータを活用した訓練の特徴は、実機では体験できない訓練が可能になることです。(1)風速・風向に変化をつける(2)雨・雪・霧及び時間による視界の変化と潮流オペレーターは、コンテナとスプレッダーの着脱を、自分の目で見て判断することになりますが、天候によってはいつでも視界鮮明とは限りません。港によっても天候条件は変わります。様々な条件を設定し、荷役作業を体験することができます。雨、雪、霧による視界の障害では強度も変化させることができます。ただ、霧の状態を最強にすると、視界ゼロの状態になり、作業不可能になることがわかりました。時間による視界の変化は、太陽の移動による影の位置が変化することへの対応訓練になります。潮流の変化は、波による船舶の上下運動を発生させることができます。最大-5mから+5mまで変化させることができます。特にホールド作業を体験する訓練では大変有効になります。3.3  「訓練生概要リポート」の効果訓練生の行った訓練の成果を、様々なファクターで表示できます。図5は、「訓練生概要リポート」の一部、荷役経路の検証図です。3. 仕様の特徴と、研究委員会での検討

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