図7 合掌造り平面図図8 合掌造り天伏図図10 蔵造り建屋平面(測定位置)図図11 2階温度変化図(夏期開口部閉鎖状態)図12 1階温度変化図(夏期開口部閉鎖状態)図9 蔵造り建屋(妻側)立面図図7は、平面図である。部屋の使われ方にも、特色が出ている。日本家屋は、表の間と奥の間とをその時々の状況で上手く使い分けている。現在残されている合掌造りの建物に於いても、歴史的に様々な変遷を遂げて今残されて居るのであり、決して其の初めから優遇されて世界遺産的に保存対象に選ばれていた訳では無いのである。自然災害としての地震によって自然淘汰された建屋もあれば、老朽化のために取り壊されたものもある。今此処に来て、其の歴史的存在価値が再評価された形となり、今の姿や景観になっていると聞き及んでいる。住人の方々のご努力も、何大抵のものでは無いと推察する。現地に於いて特に住人の方々が気配りされて居られるのは、自然災害よりは人災としての火災である。用水路を確保し、放水訓練を繰り返し、その保存技術の徹底に力を入れて居られる。(この合掌造りの項目での参考文献は、NO.5、11、19である)。-24-2.5 事例研究(蔵造り)次に、蔵造り調査である。
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