図3 受付に立つ「かりゆし」姿の筆者(右)図4 沖縄能開大エイサー隊図5 海洋ロボコン 最優秀賞 獲得が生じ、登録をためらうことが予想されることから、開設当初に一定数の登録者の確保が必要であった。登録者数の確保に向けて、次の4点に取り組んだ。・チラシの表にLINE@を始めたことと、友だち登録をお願いするメッセージを掲載した。・チラシを配布するまでに、沖縄能開大の職員と在校生に登録を依頼した。・オープンキャンパス当日は筆者自ら受付に立ち、参加者一人ひとりに登録の確認と勧誘を行った(図3)。・台風接近時の休校連絡にLINE@を活用することで在校生の登録を促進した。LINE@の友だちを増やすには、ある程度の人気があることを前提に現実世界で対面し、こちらから声を掛けていくことが効果的である。または配信される情報には大きな価値が必要であることが分かった。(4)内外に向け活躍する姿を発信オープンキャンパスは大学校内で高校生と対面できる貴重な機会であり、その後、入試の日まで学校側からはLINE@で接点を持つことになる。その為、高校生の進路が確定するまでは、彼らが興味を持つ話題を定期的に配信し、沖縄能開大のことを印象付けなければならない。LINE@には、配信したメッセージが好評価だったことを示す指標として「いいね!」による「投票数」がある。課題は、能開大への興味が継続する様に高校生向けのメッセージを配信し、多くの投票数を獲得する-11-ことである。投票数を獲得する為に、次の3点に取り組んだ。・LINE@開設前に、登録者が多い大学2校の1年分の配信内容を分析した。・ポリテックビジョンの1ヶ月前から、エイサーの練習に打ち込む学生達(以下「エイサー隊」という。)を取材し、6回に渡り配信した(図4)。・各科の学生が活躍する姿を取材し配信した。・配信後は同級生に話題が広まり、登録者数も投票数も増加した。特に、「沖縄海洋ロボットコンテスト最優秀賞獲得」の記事などは評判が高かった(図5)。LINE@の機能上、投票してくれた人の年齢や職業など真の姿は確認できないが、学内の盛り上がりは高校生に確実に届いていた。それを証明できるのが「沖縄能開大キャラクタ愛称募集イベント」である。(5)沖縄能開大キャラクタ「オキポリくん」の誕生沖縄能開大キャラクタは、2014年度のポリテック
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