544440011197433度等級1級が11名(73.3%),2級が4名(26.7%),よいほうの視力が手動弁以下11名,0.01または0.02が4名であった。なお,この4名は視野にも障害があった。 雇用形態では,正社員が9名(60.0%),嘱託・契約職員が6名(40.0%),職種は企業内マッサージが5名,一般事務,お客様相談,人材育成など,いわゆる事務職系が10名,そのうち5名は復職者であった。視覚障害になってからの勤続年数は平均6年,最長17年,最短は1年であった。 パソコンの使用状況は15名全員が仕事で使用していた。使用しているパソコンのソフトウエアは表1に示すとおりである。スクリーンリーダーと電子メールソフトは15名全員が使用していた。スクリーンリーダーは,事務職系10名全員がJAWSを主,または副のスクリーンリーダーとして使用していた。電子メールソフトは,事務職系は7名がアウトルックなど一般向けメールソフトを使用していた。一方,ヘルスキーパーは4名がエムエムメールやマイメールなど視覚障害者向けソフトを使用していた。また電子メールの使用目的は,事務職系,ヘルスキーパーとも社内の情報共有手段であり,積極的に使われていた。さらにワードやエクセル,ブラウザは14名が使用していた。ブラウザ使用者のうち,音声ブラウザ使用は4名であった。また,ヘルスキーパーはワードでカルテ,エクセルで日報を作成している人もいた。 グループウエアの利用については,使用していたソフト名15151414146(人)使用者未使用者4名は全員が事務職系であった。一方,未使用者の中のヘルスキーパー2名(1社)は導入されていたが,使用していなかった。 職場生活でサポートを必要とする場面についての結果は表2に示すとおりである。最も多かったのが【墨字文書の読み上げ】で5名,次いで【パソコン操作で困ったとき解決】【パソコンモニタ上でのレイアウトなどの確認】【社内,社外の一人で移動できない場所への誘導依頼】がそれぞれ4名であった。一方,特にサポートを必要としていない人も4名おり,そのうちの3名はヘルスキーパーだった。 サポートを必要とする場面は,パソコン関連が最も多かった。 パソコン操作で問題発生時の相談先についての結果は,表3に示すとおりである。最も多かったのが【同じ部署内の人】7名,次いで【社内の担当部署】4名,【訓練施設やパソコン研修グループ】が3名であった。パソコン操作に関し,即時的な解決や対応を望む場合は社員での解決,また視覚障害者向けソフトウエアとの関連や問題を自ら解決して技術向上をはかりたい場合は訓練施設などに相談していたと考えられる。 場面紙媒体の文字読み上げパソコン操作で困ったときパソコンモニタ上での確認社内外で不慣れな場所への移動特になし相談先件数件数(件)(件)3.2 使用しているソフトウエア表1 使用しているソフトウェアカテゴリスクリーンローダーJAWS,PC-Talker メーラーワープロ表集計ブラウザエディタ※JAWS=JAWS for Windows 有限会社エクストラ PC-Talker 株式会社高知システム開発アウトルック等ワードエクセルIE等メモ帳等技能と技術 2/20143.3 職場生活で支援を必要とする場面3.4 パソコン操作で問題発生時の相談先表2 職場生活で支援を必要とする場面表3 パソコン操作問題発生時の相談先同じ部署内の人社内担当部署訓練施設視覚障害PC研修グループなど-10-
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