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5.能動的な就職活動を促すために 学内会社説明会は就職活動の前半期である3年生の1月に学内で合同会社説明会を実施している。このほか各系での説明会,さらに就職活動の後半期には企業団体(社団法人首都圏産業活性化協会 略称TAMA協会)・企業ごとに面談会を実施する。 (平成24年9月20日に実施したTAMA協会との面談会については技能と技術1/2013「新卒採用ミスマッチ課題に対応する集団面談会の試行実施」参照) 求人企業等開拓では,過去の採用実績企業に企業向けのインターンシップや採用についてのパンフレット送付している。また,東京経営者協会の産学交流会への参加などを活用して企業や他の大学と情報交換に努めている。東京経営者協会の交流会の参加企業には学内会社説明会への参画・学生の採用まで,つながっている。 就職活動をはじめ悩みなどを幅広く相談できる学生サポート室を設置し,専門家(臨床心理士等)の相談を受けられる体制を構築している。 また,小平校ではインターンシップを必須としている。 実践的な学習内容・成果を確認することで,自信を高めたり,具体的な能力開発目標を新たに設定するのに役だてている。 インターンシップの受講に当たり,オリエンテーションを実施し,ビジネスマナーの基本講座やジョブ・カード様式3を記入し,インターンシップの受講目標を文字化したうえで,参加するようにしている。 ものづくりに必要な技能・技術は実験・実習を多く経験する必要がある。小さい失敗を多く繰りかえすことで新しい製品が生み出す創造的な仕事が可能となる。ただ,失敗を真摯に受け止め総括し,次の改善につなげることが求められる。その総仕上げとして,ポリテックビジョン(成果発表会)を開催する。ポリテックビジョンでは学生が課題学習で取り組んだ成果を発表する場であるが,困難な経験などを整理し,次の行動改善を考える場でもある。 ポリテックビジョンは,求人企業やインターンシップ受け入れ実績のある企業にも案内をしている。-17- 以上をまとめると次のとおり。① 就職ガイドブックの作成② 集合教育の活用③ 就職対策特別講座(時間外の特別教育)④ 個別支援(履歴書,面接指導,ジョブ・カー⑤ 学内会社説明会の実施⑥ 求人企業等開拓⑦ 学生サポート室の設置⑧ インターンシップの実施⑨ ポリテックビジョン 就職は職業人生において,重要なイベントであり,これまで磨いてきた技能や技術を実践の場で生かすための入り口といえるものである。 学生が自ら情報収集し,能動的に考えて行動する力を身につけていくことが求められる。 経済成長の低迷が続く状況下にあって,採用側も数の確保以上に質の確保を重視した採用を行う。 就職活動では,仕事と自分の相性,マッチング可能性を説明し,将来に向けてのビジョン,自己イメージを語る力が必要となる。 このように就職活動では,専門的な知識とは別に自己理解や仕事理解を前提にしたプレゼンテーション力が必要となる。 自己理解をセルフマーケティングの結果,得られた材料を仕事理解で得られた仕事情報とのすり合わド作成・相談ほか)写真1 学内会社説明会魅力ある職業訓練について3

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