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⑵ 開発課題Ⅰの評価表4 採点基準の例-32- Kerkpatrickのレベル1の満足度は,情報系の学生にアンケートを実施しその結果⑵から,他系の学生とのコミュニケーションを通して,相互に相手のことが理解でき,他人を思いやる気持ちも生じてきたことが把握できた。Kerkpatrickのレベル2の達成度は,途中段階として設計終了直前に生産系教官団によるグループごとのレビューを実施することで評価している。その結果を学内のローカルな開発課題用ウェブページに公開している。公開する趣旨は,各グループの進捗状況と問題点とその解決方針などをオープンにし,共有化することで,指摘事項に偏見がなく,公平性があることが理解できる。そして他グループに似たような問題が生じた場合の対処法の参考となるように心がけた。このホームページに載せた内容の例を図3に示す。学生の氏名は,プライバシーの観点から塗りつぶしてある。 9月中旬までに制作を終わらせ,9月下旬に競技大会を開き,ハノイの塔の円盤の積替え時間を競うことになっている。このためモノを完成させなければ,という意欲も高まり,達成度の最終評価は,皆技能と技術 1/2013が目で見て理解し納得できるような場面設定ができたと考える。グループによっては夏休み返上で取り組んでいる。競技大会を9月下旬に実施することで,お互いの完成度を確認し,評価を体感できる。 情報系については,ある程度の方向性を明確にしておくことが望ましいと考え,制約条件を別途提示している。末尾に(参考1)として示した。 開発課題も,グループ作業であり,Kerkpatrickのレベル2の到達度については,上記のようにグループにより制作されたミニFAとしてのハノイの塔を評価することとしている。

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