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1.はじめに2.平成18年高知県電工事業人材高度化研究会特集 高知職業能力開発促進センターでは平成18年度の事業として,高知県の電気工事業を対象とした人材高度化研究会(現:人材育成研究会)を実施した(対象団体:高知中央電気工事業協同組合)。 この研究会は,当センターと地域の産業界が共に意見を出し合い「これからの業界を担う人材の育成」を考えるための場として「業界を活性化させる人材をどのように育成していくか」を体系的・具体的に構築することを目的とした。 本稿では人材高度化研究会による職業能力開発体系の作成と更新,および平成19年度から平成23年度までの人材育成コース実施状況について報告する。 平成18年における人材高度化研究会は3回で実施した。実施内容については表1のとおりである。 第2回人材高度化研究会では,人材育成ニーズ調査結果をもとに職業能力開発体系の提案を行った。 提案した能力開発体系のポイントは「新技術」「原価管理・積算」「施工管理」とし,電気工事業の標準的な職業能力開発体系に組み込んで提示した。 提示した体系(案)に対し,内容については「調査結果が反映されており良くできている」と評価をいただいたものの,表現が一般的でないことから「活用しづらいのではないか」という意見等もあった。また,他団体やメーカなどでもさまざまな能力開発コースが存在するが,一覧で見ることのできる資料が存在しないことから,他団体やメーカ等が主催するコースも含んだ体系を作成してほしいとの要望も出された。 第3回人材高度化研究会では,職業能力開発体系という表現を「人材育成プラン」と改め,内容も標準的な職業能力開発体系からポイントとなる項目のみを抜粋して作成した。また,人材育成ニーズ調査結果から分析した「課題解決のために必要な要素」と要素を習得するための「コース体系」が一目でわかるように改善し,第2回人材高度化研究会で要望のあった「他団体等の主催するコース」については実施機関がわかるように表現を追加した。さらに,現在は「未計画」であるが体系的に必要なコースも企業と連携した取り組み112.1 人材高度化研究会の実施について2.2 人材育成プランの提示表1 人材高度化研究会の流れ・目的の確認と方向性の検討および人材育成ニーズ調査の概要説明・各委員への予備調査と郵送による本調査の実施・調査結果の分析・人材育成ニーズ調査結果の報告と能力開発体系の提示および検討・モデルコースの提案・分析した結果,不明確であった内容の補完調査(主要企業へのヒアリング調査)・人材育成プラン(案)と人材育成コース(案)の提案高知職業能力開発促進センター島田 道仁第1回人材高度化研究会人材育成ニーズ調査(事務局で実施)第2回人材高度化研究会人材育成ニーズ補完調査(事務局で実施)第3回人材高度化研究会-3-  企業と連携した取り組み ―地域に根差した人材育成を目指して―高知県の電気工事業における人材育成の取り組みについて

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