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4.計測について 3.5 227.2ととした。これを表1に示す。 ソーラーハウスを造るときに留意すべきことは,住宅としての快適性を損なうことがないよう,住宅性能設計を実施し,性能確保に努めることである。 太陽エネルギー併用型住宅は,十分なる住宅性能を有するものであらねばならない。建物各部位において,材料によって構成される部位の熱貫流率を計算し,表作成した。表2は,その一部を示している。これには,Excel関数計算を実施している。これにより,モデル棟が,温熱環境として,新省エネ基準を,ほぼ満足していることを確認できた(次世代省エネルギー規準を満足するには,更に改良が必要)。 太陽エネルギー併用型住宅における住宅性能の一環としての換気性能の評価に関して,その実測手順と得られた実測データの解析結果を明らかにする。 実測用の使用器具および使用材料は,以下のとおり。 CO2測定器,トレーサーガスCO2ボンベ(2㎏・5㎏), 圧力メーター,チューブ(ナイロン製・ポリウレタン製),気流測定器,OMソーラー機器類,チューブコネクター,ストップウォッチ 換気測定は,測定点①・②・③の3ヵ所において測定。測定点は,順に①1階床吹出口,②1階床から1.2m上,③ロフトから1.2m上がりの測定点である。 測定方法・手順は以下のとおりである。⑴ハンドリングBOXの制御盤において定常モードに切り替える。⑵トレーサーガスCO2ボンベを用意する。次に,写真1に示す切り替え式コネクターをナイロンチューブに取りつけて,図2連結システム図のごとく接続した。⑶測定点①・②・③と順に,トレーサーガスCO2を送る。残留ガスを排気するために,①測定後に外気への取出し口④に切り替える。④の初期値測定確認後に,②に切り替え測定し,その後,④→③→④という手順を経て,各3ヵ所において濃度がそれぞれ1500ppm程度になるまで測定した。腰屋根0.190.0320.5合計換気回数3.5 住宅性能について4.1 換気測定4.1.1 目的表1 断熱結露のシミュレーション結果表2 建物各部位の熱貫流率気流速[m/s]開口部面積[m2]風量[m3/h]技能と技術 2/2012表3 1/4開口部風量・換気回数東開口部南開口部0.050.0712.60.470.07118.4写真1 チューブコネクター  写真2 CO2測定器西開口部0.300.0775.6-31-4.1.2 使用器具および使用材料4.1.3 測定方法

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