NC旋盤,レーザー加工を実習する。設計製作した部品は数値制御加工実習の加工課題となる。それぞれ特徴を持つNC工作機械があるので,その特徴を課題設定では生かすことにして構造を決めていった。 例えばレーザー加工は1回の段取りで多数の部品を加工できる。フライスなどで機械加工できる材質や構造の課題部品設計を行うことも考えられるが,加工総数と機械の台数を考えた場合,期間内の完成が難しく,製作の遅れはそのまま制御科目の実施に影響する。したがって,多数の部品が製作できる技能と技術 2/2012-27-レーザー加工機の使用を前提に機械加工との組み合わせで製作できる厚さ(3.2mm)の薄板を主要な構造部材にした。 図5は,2009年度の課題「シートフィーダ」のユニット構成で,モータ側からパイロット穴付きのアクリル製の板を入れ,本体内にセットしたセンサで穴位置を検知,カウントして所定量板を送る装置のものである。 軸受とシャフトの強度計算,寿命計算,選定計算は動力系の設計では必須として使用した。モータは停止性能や稼働能力計算などの計算を含め,必須となっている。価格の面からステッピングモータを使用した。 空気圧機器は,上下動の動きをさせる機械要素として,課題の中では切断力発生機能,動力遮断機能として使用した。 ローラーの利用により,ベルト等を動かしたときの直進性が簡単に確認できる。設計での工夫や組立て方法の工夫などで性能を保証していくことが求め図2 詳細設計図図3 組立図図4 回路図3.4 設計製作課題の支給品写真1 構造部材の製作図5 シートフィーダユニット
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