2.ジョブ・カードへの熱意と研修の要請1.はじめに 広島商工会議所では,平成20年6月より日本商工会議所より業務委託を受けて「ジョブ・カード制度」の普及促進に取り組んでいる。今号と次号の2回にわたり,その取り組みを紹介する。 今号では,広島県の専門学校 学校法人上野学園におけるキャリア・コンサルティングの取り組みを報告する。<学校法人 上野学園の概要>http://www.ucs-hiroshima.ac.jp■所 在 地:広島県広島市(本校) 設置校7校■創 立:昭和41年■設 置 科:7科 会計・電子、ビジネス、外語、 コンピュータ、美容、 情報ビジネス、公務員■学 生 数:2,000名(男女比 4:6)■教職員数:130名(その他非常勤講師)■就 職 率:100%(就職は広島県内多数)■基本理念 手作りとまごころによる感動の教育を実践し、人づくり町づくり国づくりに寄与する。 学内にキャリアセンターを設置して、学生が社会に貢献しながら自己実現できるよう全教職員がこの基本理念を念頭に置き、学生の指導に日々努力している。技能と技術 2/2012-19- 上野学園の副学園長森川 譯雄氏(広島修道大学名誉教授,広島県地域ジョブ・カード運営本部会議議長)は,「これからの人材とジョブ・カードシステムの意義」4)を強く認識されており,学園の教職員に対する夏季研修の一環として研修を実施してほしいとの要請を受けた。研修内容,実施日等については,同学園キャリア支援課と打ち合わせを行い決定した。 上野学園から依頼を受けた研修趣旨は,以下の3点である。⑴ 昨今の厳しい雇用情勢のなか,専修学校における就職指導においては学生の性格や適性,取得資格等からみた学生自身の強み学生本人の望むキャリア形成に応じた就職指導が求められている。社会人の再就職についてはキャリア形成を支援する取り組みとしてジョブ・カードを活用したきめ細かな指導が普及しつつある。学生に対する就職指導においても将来的にはこのジョブ・カードを導入して(学生がジョブ・カードシートに記入して)の活動ということになってくる可能性がある。⑵ 国の施策としておおむね3年以上の職業指導の経験のある教員についてはジョブ・カード講習を受講して,登録キャリアコンサルタントとしての活用(学校等における配置)が求められるようになってきている。広島商工会議所 広島県地域ジョブ・カードセンター今村 榮一~フェイス・トゥ・フェイスによるジョブ・カードを活用したキャリア・コンサルティングのあり方~専門学校における教員研修会の取り組みキャリア形成支援に関する取り組み①
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