5.今後取り組むべき課題6.謝辞<参考文献>⑹ 千葉短大との共催で実施している公開講座実施 毎年秋に千葉土建技術研修センターと公開講座を共同開催している。今年度も10月15日(金)に予定されているが,この講座もすでに3回を数え,各回80名程度の参加がみられている。テーマは社寺建築の構造や木にまつわる話題性のある話を土建会員のほか高校生から一般の方まで幅広く聞いていただいている。伝統的手法にとらわれない新しい技術の提部材から筋かい,垂木などの羽柄材の組み立て,解体までより大工実務に近づけた形でその心得を含めて5日間の予定で実施している(図3,図4)。 実大の実習を行うことで,職方の苦労や作業上の段取り,注意すべき要点などがはっきりわかり,将来進むべき高度技能者や施工管理技術者の養成と技能伝承の一部として十分役だっている。-14-1)千葉土建技術研修センター設立総会資料供ということで業界に対する関心度を一層深める行事となっている(図5)。 今回は千葉土建技術研修センターとの連携を例にあげいくつかの能力開発業務を紹介したが,今後考えなくてはならい大事な要素は2つあると考えている。1つは,前述した実績のある行事が今後いかにして継続的に,かつ有効に行われていけるのかということである。これは関連団体との付き合い方を常に前向きで取り組み,時代の変化とともに教務運営委員会の中で研鑽を深め,その時流にうまく乗れるように努力を続けていくことであろう。さらには教務運営委員会に参加し,今注目されている話題の新技術や工法を提供し,お互いが意見を交わし次代に向けた提案ができる環境を整えることも重要であろう。2つ目は相手団体の要望にどの程度まで応えることができるのかということである。当機構の強みは建築分野に限らず工学的な要素ではさまざまな専門家の集団である。専門性の枠を超えてコラボレーションを図れば新しい可能性が生まれてくることであろう。いずれにしても当機構と各種団体との共存共栄が果たすことで新たな生涯教育の礎となれると期待している。 本報告書を作成するに当たり,多大なる示唆や情報をいただいた千葉土建一般労働組合技術研修センターの風戸直樹事務局長,伝統技法において技術対策部指導者として大変なご尽力をいただいた教務運営委委員長 佐藤治夫氏,中島工務店 中島敏一氏,飯田工務店 飯田 誠氏ほか千葉土建一般労働組合の方々に対し,ここに記して謝意を表します。 なお,筆者は平成24年3月まで千葉職業能力開発短期大学校 住居環境科に所属していた。図4 上棟実習課題完成の様子図5 公開講座の様子技能と技術 2/2012
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