2/2012
14/50

⑴ 共同研究 マクロ型生涯体系プログラムの作成,生涯体系づくりと技能伝承指導法の確立と題して平成19年度に取り組まれた。その研究の概要は次のとおりである。① 全組合員の職種,年齢,階層等に仕分けし,個人のスキルアップをサポートするために必要人材育成プログラム,生涯体系を作成する。これらは組合員個人に対して,職種別,年齢別,階層別等独自の技能判定表を作成しスキルチェックを図るとともにその他の能力を身につけるために必要な講習内容さらにはそのカリキュラムを提示する。② 自分のスキルを時系列的に容易に判定できるプキルアップにつながる人材育成に対するシステム構築などを検討するために各月一回のペースで教務運営委員会が行われた。そこで,当校でできる支援,職業能力開発の支援プログラムのノウハウを伝授することによってさまざまな連携活動が行われてきた。その主な活動を紹介する。ログラムの作成も行う。③ 技能講習等カリキュラム,指導技法を整備することで技術センターの講師陣の指導レベルの向上を図るとともに受講者全員の知識習得力の強化を図る。その第一段階として,指導力の差異を少なくするために共通指導案を作成することとなった。それと同時に,指導に必要なツールの使い方(パソコンソフトの活用法)を検討するというもの。④ 技能伝承(伝統技術を後世に残すために)  プレゼンテーションソフトを活用し,技能,技術を映像化し,見える教材として残していくというもの。 以上の結果を踏まえて研究成果が公表されるまでのプロセスとしては以下のとおりである。ステップ1現状の問題点の抽出と整理(研修の柱となる技能,スキルアップ,資格等の区分とそれに応じたカリキュラム構成)ステップ2技能と技術 2/2012-12-⑵ 人材育成研究会 今まであまり手のつけられていなかった建築大工職に焦点を絞り,雇用・能力開発機構の生涯職業能力開発体系に準拠したものに整理をしていく作業を進行中である。職務別職業能力体系から作業イベントとレベルの軸に仕分けしてどの段階でどのような作業ができるようになればよいのかを明確にし,さらに各作業における細目のカリキュラムを検討している。なお,同時作業として,先に述べた共同研究のマクロ型生涯体系プログラムに移行し,年齢層別,職務別に合わせて個人カルテを作成することでジョブカードや能力開発を推進するための講習会参加,資格の取得を奨励することができるような仕組みづくりを模索している。⑶ 在職者訓練 増改築相談員等特に高齢者福祉に起因するリフォーム事業の拡充から高齢者配慮住宅のリフォーム計画のセミナーが千葉短大にて平成15年より平成18年まで行われた。参加者はリフォーム事業に積極的に取り組まれている建設業の方から,女性ならではの視点から高齢者リフォームのあり方を考えたい構成要素のまとめ(区分別,および全体像の形成作業)スキルアップツールの整備(年齢,階層別体系表,スキルチェックシートおよび評価表の作成)カリキュラム表の作成,指導技法のまとめステップ3各分野別指導書,指導案を作成し,あわせて技能伝承のための映像を整理する。ステップ4分野別,スキル別構成表のデータベース化および整理。 最終仕上がりとしては生涯体系プログラムのデータベース化(各組合員への配信システム)そのほか指導案,および技能伝承のための教材開発をしていこうというものであった。なお,現在も教務運営委員会を通じてそれらシステム構築の継続作業中である。

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る